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アクサ自動車保険が同性パートナーも配偶者として補償する制度改定を行ないました

 アクサ損害保険は12月13日から、同性パートナーも配偶者とみなし、自動車保険やその他の特約などで法律上の夫婦や事実婚の人などと同様の補償を受けられる保険の引き受けを開始しました。
 対象となるのは保険始期日が同日以降の契約で、同性パートナーとの関係性の証明は、自治体の同性パートナーシップ証明制度や、民間法人が発行する証明書で行ないます。


 アクサグループは以前から東京レインボープライド(TRP)のスポンサーとなっており、4月のTRP2022では「プラチナスポンサー」となっていました。しかし、そんなアクサグループを信頼して契約したゲイの方が3月、自動車保険を更新する際、保険適用を本人と配偶者のみにすることで保険料金が安くなる「配偶者限定特約」の制度について問い合わせたところ、「利用できない」と断られました。彼は「異性カップルなら受けられる配偶者へのサービスが性的マイノリティにないのは経済的な面でも不公平。何よりも、パートナーを他人扱いされたように感じ、大きなショックを受けた」といい、そんなアクサグループがTRP実行委員会に「プラチナスポンサー」として認められ、ブースの設置位置などの優遇を受けていたことにも憤りを感じ、4月のTRPでアクサグループブースの前でプラカードを掲げ、抗議を行ないました(詳細はこちら
 アクサグループは保険を扱う『アクサ損害保険』『アクサ生命』『アクサダイレクト生命』の3社合同でTRPにブースを出展していました。生命保険については5年以上前から同性パートナーも生命保険の受取人として指定できるようにしており、ブースでも保険に関する相談を受け付けていましたが、自動車保険については4月時点で未対応で、2022年中には配偶者として認めるような制度設計を進めていたそうです。
 
 そうして12月13日から自動車保険や特約などで同性パートナーを配偶者として新たに補償する制度改定を実施しました。
・補償される運転者の範囲を限定することで保険料を節約できる本人・配偶者型の「運転者限定特約」
・自動車保険の事故歴に応じて保険料が割増、割引される「ノンフリート等級」の引き継ぎ
・日常生活における偶然な事故で他人の財物を壊したりケガをさせたりして、法律上の損害賠償責任を負ってしまった場合に備える「日常生活賠償責任保険特約(示談交渉付)」
などが、同性パートナーにも適用されるようになります。
 同性パートナーとの関係性の証明には、各自治体が発行するパートナーシップ証明書や、一般社団法人Famieeが発行するパートナーシップ証明書も利用できます。 
 現在の契約者については次回の契約更新から、同性パートナーを配偶者として補償の範囲に含めたり、本人・配偶者型の運転者限定特約を使うことで保険料を下げたりすることができるようになります。
 
 同社の担当者はハフポスト日本版の取材に「お客さまにはご不快・ご不便な思いをさせてしまい、大変申し訳なく思っております。これを教訓に、今後もたゆむことなく企業努力を重ね、お客さまに安心をお届けしてまいりたいと思います」と話しています。
 



参考記事:
アクサ自動車保険、同性パートナーを「配偶者」として補償開始。LGBTQイベントで抗議を受け「安心を届けたい」(ハフポスト日本版)
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_632a5c95e4b0ed991abe1a65

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