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　26歳のジェイムズ・ローズナー候補（民主党）がニューハンプシャー州下院議員に当選し、トランス男性として初の州議会議員となりました。
　
　バイセクシュアルで、妻と猫と一緒に暮らしているジェイムズ・ローズナー氏は、「シェルター、教育、ヘルスケア、投票の権利など、基本的なクオリティライフを送ることを阻むあらゆる障壁を取り除く」という信念を持って選挙に臨み、（最高裁が国レベルでの中絶の権利を反故にし、州ごとの対応となったことを受けて）同州における中絶権の保護や、賃金格差の是正を掲げ、同性カップルの結婚の権利を保障する法案を支持していました。
　
「Victory Fund」のアニス・パーカーCEOは、ジェイムズ・ローズナー氏の当選を祝し、「今夜、ニューハンプシャー州、そしてトランスの人々にとっての勝利がこだましている。ジェイムズが『ラベンダーの天井』を打ち破り、アメリカがトランス男性のリーダーを州議会に迎え入れる準備ができていたことを証明した」と語りました。「政治にも社会にもトランスフォビアが蔓延している時に、彼は信じられない勇気をこの歴史的なキャンペーンで示した」「トランスの人々、特にトランス男性は、あらゆるレベルの議会に代表を送ることができずにいた。しかし、私たちは、彼の勝利によって、もっと多くのトランスジェンダーが議員事務所を構えることができるようになると自信を持つことができるようになった」
　

　まだ選挙の全貌は明らかになっていませんが、今回の中間選挙では過去最高の678名のLGBTQ候補者が選挙に臨んでいます（2年前は574名でした）。初のオープンリー・レズビアンの州知事の誕生、初のトランス男性の州議会議員の誕生と、続々と「史上初」が実現しています。さらに素敵なニュースが届くことを期待します。
　
　中間選挙の結果について、あるTwitterユーザーは「今年は何が起こっているんだ――あらゆる”小さな”勝利が実は大きな意味を持っている」と評しています。
　

　
参考記事：
【米中間選挙】 Z世代の連邦下院議員が誕生、女性やLGBT候補者も相次ぎ初当選（BBC）
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-63565705
US elections: James Roesener makes history as first trans man elected to US state legislature（Pink News）
https://www.pinknews.co.uk/2022/11/09/us-elections-james-roesener-first-trans-man-elected/