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カミングアウトデーに三洋化成工業がLGBTQ支援の取組みを行ないました
10月11日のカミングアウトデーに、京都市の三洋化成工業が、当事者でもある社員が作った動画の上映会を開き、多様な生き方と支援について考える取組みとしました。
この動画「LGBTQ ALLY100人からのメッセージ【誰もが誰かのアライになれる】」は、ゲイのユーチューバーとして活躍するかずえちゃんが作成したものです(かずえちゃんんは三洋化成の社員でもあります)。かずえちゃんは毎年カミングアウトデーにLGBTQ100人の声を伝える動画を発表してきました。今年は、「当事者だけが声をあげ続ける社会には限界があるように感じます。そして「当事者」と「当事者じゃない人」で区別されてしまい、より他人ごとになってしまうようにも感じます。そんな想いから」当事者ではなく、アライ(味方、支援者)の方100人のメッセージを発表しました。例えばゲイであっても、トランスジェンダー、アセクシュアルなど、ゲイではないジェンダー・セクシュアリティの方にとってのアライになることはできます。そういう意味で、性的マイノリティの方も登場しています。「一人ひとりが、好きを好きと言える時代になりますように」「誰かにとってのマイノリティは誰かにとっての日常です」「カミングアウトは信頼の証、信じてくれてありがとう」といったメッセージのほか、「マジョリティの特権を自覚することが大事です」と語る方もいて、素晴らしいです。
三洋化成では10月11日の昼休みに社内のホールでこのの上映会を開き、およそ70人の従業員が参加しました。参加した30代の社員は、「LGBTQのことを知るきっかけがなかなかないなか、会社が機会を設けてくれるのはとてもいいことだと思います」と話し、20代の社員は、「知ることが支援の一歩だと感じたので、次はLGBTQイベントなどに参加して応援を態度で表明していきたいです」と話していました。動画を作成したかずえちゃんは、「ことばがくれる勇気に温かさを感じます。性の違和感に戸惑っていた小学生のころの自分に声をかけてあげたくなりました。一方で傷つけてしまうことばもあるので、考える機会にしてほしいです」と話していました。
今年は複数の企業がカミングアウトの意味を理解しない自社製品宣伝ツイートを行なって問題視されましたが(詳細はこちら)、一方で、企業としてLGBTQ支援につながる取組みを行なったところもあるということをお伝えしました。
(なお、三洋化成は先日の大阪のレインボーフェスタ!にも協賛し、ブース出展していました)
もしカミングアウトデーの趣旨に賛同してくださる企業様は、プライド月間の時のように、何かLGBTQコミュニティにエールを送るようなコメントを発したり、社内でアライを増やすような取組みを行なってはいかがでしょうか。
参考記事:
国際カミングアウトデー 企業でLGBTQ考える上映会 京都(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20221011/2000067211.html