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トランスジェンダーの社会的課題を国会議員に伝える初の院内集会が開催されます

トランスジェンダーの社会的課題を国会議員に伝える初の院内集会が開催されます

 10月12日(水)、参議院議員会館B104会議室において、トランスジェンダーに関する現状の課題などについて有識者・当事者からお話を伺う「トランスジェンダー国会」が開催されることとなりました。


 PRIDE JAPANでもたびたびお伝えしてきたように、WHO(世界保健機関)のICD-11(「国際疾病分類マニュアル」最新版)が今年1月から正式に施行され、“性同一性障害”という考え方が廃止されました(トランスジェンダーの非病理化が達成されました)。しかし、日本における法的性別変更は、旧来の疾病概念に基づいて立法された『性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律』にしたがって行なわれており、子なし要件(世界で子なし要件があるのは日本だけ)、手術要件などの問題に加え、法の根拠ともいえる疾病概念が大きく変更されているため、早急の見直しが必要と考えられます。
 
 また、昨今トランスジェンダーに対する誤った情報に基づく差別的な言説も増えている状況において、新型コロナの蔓延などの影響も受け、以前よりもいっそう生活に困窮するトランスジェンダーの方たちが増えている現状があります。
 
 トランスジェンダーの法的性別変更や就学・就労などに関する課題を、国会議員の方々にぜひ知ってもらい、法改正もしくは新たな立法などを考慮していただくきっかけとなることを願い、この「トランスジェンダー国会」が開催されることとなりました。本会議はどなたでも参加できますので、お時間がある方は参議院会館にぜひご参集ください。
  
トランスジェンダー国会
日時:10月12日(水)11:00~13:00
場所:参議院議員会館B104会議室
主催:Transgender Japan
協力:ヒューマン・ライツ・ウォッチ、LGBT法連合会、GID特例法を変えよう!実行委員会、プライドグループ、浜松TG研究会、ありえないデモ
後援:GID学会
※当日は手話通訳がつきます。
※会場には弁護士などが警備にあたりますので、当事者も安心して参加できます。
※参議院議員会館には、だれでもトイレも併設されています。


 国会議員の方々に向けて当事者の声を届けたり法整備を求めたりという趣旨で議員会館で催される院内集会。LGBTQコミュニティでは、2017年に第1回レインボー国会を開催し、このとき「SOGIハラ」という新しい言葉を提唱、その後、LGBT法連合会の働きかけなどが実り、パワハラ防止法のなかに「SOGIハラ」の防止策を講じることも盛り込まれることになりました(昨年には一日も早くLGBT平等法の整備を、との趣旨で第5回レインボー国会がオンライン開催され、レジェンド、ビリー・ジーン・キングさんからもメッセージが届くなどしました)。また、「MARRIAGE FOR ALL JAPAN -結婚の自由をすべての人に-」も院内集会を開催してきており、2019年の第1回マリフォー国会では、全国の原告の方々や、がんと闘っていた宇佐美翔子さんなどもスピーチし、涙、涙の会となりました。たくさんの議員からの応援の言葉もありました。
 今回のトランスジェンダー国会も、性同一性障害特例法の見直しや、トランスジェンダーの方たちが日々、直面している困難を解消するうえで意義ある会になることと思います。ご参加されないまでも、見守り、応援していただければ幸いです。
 

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