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スロベニア国会が同性婚と養子縁組を承認する法案を採択
スロベニアで婚姻の平等が実現しますとのニュースでお伝えしていたように、スロベニアの憲法裁判所が今年7月、同性カップルの結婚・養子縁組を禁じる法律は違憲であると裁定し、連邦議会に6ヵ月以内に法律を改正するよう命じていました。これを受けてスロベニア国会は10月4日、同性婚と同性カップルによる養子縁組を承認する改正法案を可決しました。
スロベニアでは2006年から同性カップルにある程度の相続権を認める登録パートナーシップ法(同性パートナー法)が、2017年からは養子縁組と体外受精を除く結婚のすべての権利を与えるシビルユニオン(準同性婚)が認められていました。2015年には国会で同性婚法案が採択されたのですが、国民投票で63:37の比率で否決されていました。
今年7月8日、憲法裁判所が同性カップルの結婚・養子縁組を禁じる法律は違憲であると裁定し、連邦議会に6ヵ月以内に法律を改正するよう命じ、結婚の平等が達成されることになりました(即日有効になったそうです)
そして10月4日、憲法裁の裁定を受けて国会で改正法案が採択されました。
労働・家族・社会問題・機会均等省のシモン・マリェバツ政務次官は議会に改正法案を提出する際、「われわれは、同性カップルがとうの昔に得るべきだった権利を認める」と語ったそうです。
同性婚(婚姻の平等)が承認されたのは世界で32ヵ国目、東欧では初めてのことです。
(同性婚承認国の一覧はこちら)
東欧では、(スロベニアと国境を接する)ハンガリーやポーランドなど、LGBTQへの抑圧を強めている国もあるのですが、スロベニアでの同性婚実現が、少しでも好い影響を与えることを期待します。
参考記事:
スロベニア、同性婚を合法化 東欧初(AFP)
https://www.afpbb.com/articles/-/3427306