NEWS

YS横浜の松本コーチがトランス女性であることをカミングアウト、おそらくJリーグで初

 Y.S.C.C.横浜(J3)の松本アスレティックパフォーマンスコーチが1月22日、トランス女性であることをカミングアウトし、「おそらくJリーグ初」「優しく見守ってくださると大変ありがたいです!」と語りました。

 
 Y.S.C.C.横浜の公式サイトの松本アスレティックパフォーマンスコーチのプロフィールのページが1月22日、更新され(十種目競技の日本記録保持者でリオ五輪の旗手も務めた右代啓祐さんのコーチングなど、すごい経歴です)、名前も松本珠奈さんと改められました。松本さんは「皆様遅くなりました。今年から珠奈になりました。2022年シーズンはより高いパフォーマンスを発揮できるスーパーアスリートを作り、勝利に貢献できるように頑張ります! YSファミリーと共に全員でスタジアムを水色に染めましょう! 熱い応援、宜しくお願い致します」とコメントしました。
 
 同日、松本珠奈さんは自身の公式ツイッターでもカミングアウトし、「恐らくJリーグ初のMTFトランスジェンダーです! 暖かく見守ってください!」「もう自分を偽る必要なくて本当に嬉しいし楽になりました。自分におかえりって言いたいです。私をずっと支えてくださってる方たちには感謝しかないです。母に始まり、彼女、友達、監督、コーチ、クラブ、先生本当に戻ってきました。ありがとうございます」「ファンやサポには色々考えさせたと思いますが、それは本当に申し訳なかったです。カミングアウトも終わり、すべての方の理解は得られると思っていませんが、優しく見守ってくださると大変ありがたいです! 今後は私についてまだ書きたいと思いますが、少しお待ち下さい!」と綴りました。プロフィール写真も女性らしい姿の写真に更新されています。
 この投稿には「応援しています」「ご決心までいろいろな葛藤があったかと思いますが本当におめでとうございます」「これからの日々がより素晴らしい日々となりますように」といった応援のメッセージが寄せられています。

 
 これまで女子サッカーリーグに関しては、スフィーダ世田谷FCの下山田志帆さんがレズビアンであることをカミングアウトしたのをはじめ、元なでしこジャパンの横山久美選手がトランス男性であることをカミングアウトしたり、プライドハウス東京と連携したプライドマッチが開催されたりなどの素晴らしいニュースがありましたが、Jリーグ(男子リーグ)では今回がおそらく初です。
 世界的に見ても、現役でプレーする男子プロサッカー選手でカミングアウトしているのは豪Aリーグのジョシュ・カバッロ選手だけで、男子選手のカミングアウトがいかにハードルが高いかということを物語っていますが、いつか日本でも、Jリーグの選手がカミングアウトできるようになる日が来るといいですね。
 


参考記事:
「おそらくJリーグ初」 YS横浜・松本珠奈コーチ、男性から女性へトランスジェンダー告白「もう自分を偽る必要なくて嬉しい」(FOOTBALL ZONE)
https://www.football-zone.net/archives/364157

ジョブレインボー
レインボーグッズ