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東京2020大会公式プログラム「東京2020NIPPONフェスティバル」の映像作品「MAZEKOZEアイランドツアー」が公開、LGBTQも多数出演
8月22日、東京2020大会公式プログラム「東京2020NIPPONフェスティバル」の映像作品「MAZEKOZEアイランドツアー」が世界に向けて公開されました。たくさんのLGBTQの方たちも出演しているダイバーシティ・エンタメ作品です。
総合構成・演出・総指揮は、東ちづるさん。2012年から一般社団法人「Get in touch」を運営し、「MAZEKOZE」というキーワードを掲げ、障がいを持つ方やミックスルーツの方などとともにLGBTQもフィーチャーし、プライドパレードにフロートを出したり、映画『私はワタシ ~over the rainbow~』を製作するなど多彩な活動を展開してきました。
そんな東ちづるさんは、この企画に最も適任な方だと言えますし、コロナ禍のなかで様々な制約を受けながらも9ヶ月かけて創り上げられたこの「MAZEKOZEアイランドツアー」は、期待に違わぬ、これこそ多様性!と誰もが納得するような内容で、かつ、文楽をフィーチャーしたり、きちんと日本らしさを打ち出しながら、世界に通用するクオリティの作品になっていたと思います。日本は古来より障がいを持つ方やマイノリティが芸事の世界で活躍してきたという歴史や「伝統」を踏まえながら、本当の意味での「多様性と調和」を体現していました。
JALがスポンサーを務める「MAZEKOZEアイランドツアー」は、ドリアン・ロロブリジーダさんがCA(MC)をつとめ、9つの島を巡る旅に出かけようというコンセプトになっていて(LGBT+Allyチャーター便を思い出させます)、それぞれの島で、障がいや性の多様性、人種や民族の多様性、環境問題など、多様なテーマをエンターテインメントとして楽しむことができるようになっています。
9つの島のうちの1つが「虹の島」で、大阪の「Rainbow Festa!」にも出演したことがあるトランスジェンダーの悠衣さんが活躍しています(一緒に出演しているマメ山田さんと後藤仁美さんの衣装が、悠衣さんが「魔法」をかけると男女逆転するという演出も素敵です)
「ムーサの島」では、レスリー・キーさんがフィーチャーされ、たくさんのLGBTQの写真が映し出されます。また、この島では、多様なアーティストの中の一人としてmoriuoさんも登場していました。
9番目の最後の島では、平原綾香さんが「Jupiter」を歌うなか、たくさんの家族が登場するのですが、そのなかには杉山文野さん&パートナーの方&お子さん&松中権さんのファミリーや、世田谷区の同性パートナーシップ証明制度第1号カップルであるモンキー高野さん&高島由美子さん、先日のユニクロのCMに登場していたレズビアンカップル、MR.GAY JAPANを運営しているゲイカップルの方たちなどもいらっしゃいました。
エンディングでは、ドリアンさん&平原綾香さんが歌う「お祭りマンボ」でフィナーレを迎え、出演者がみなさん大集合していたのですが、山田ホアニータさん、枝豆順子さん、ベビー・ヴァギーさんなどのドラァグクイーンの姿も見えました。
そのほか、とあるシーンで声優の三ツ矢雄二さんも登場していました。
歌あり、ダンスあり、漫才のような掛け合いありで、エンターテインメントとして楽しく観ることができます。ぜひご覧ください。9月末までYouTubeで配信されます。