NEWS

大東建託がファミリーシップ制度を創設、戸籍名以外のビジネスネーム使用も可能に

 大東建託(東京都港区)が、同性パートナーとの関係性を婚姻相当と認め、そのパートナーの両親や子を含めて社内規定上、家族とみなし、家族向けの福利厚生制度を適用する「ファミリーシップ制度」を創設しました。また、トランスジェンダーへの配慮として、戸籍に登録されている氏名以外の氏名を仕事で使用できる「ビジネスネーム」も導入しました。

「ファミリーシップ制度」は、同性パートナーに家族向けの福利厚生制度を適用するもので、パートナーの両親や子を含めて社内規定上、家族とみなします。同性パートナーを持つ従業員は、パートナーとの関係性を認める独自の認定書を人事部で発行し、単身赴任手当、慶弔休暇、育児・介護支援休暇などが取得できるようになります(また、プライバシーの保護に配慮し、一部の福利厚生制度において、上司を経由せず直接人事へ申請できるようフローを変更します)
 また、「ビジネスネーム」は、戸籍上の性別と見た目の性別にギャップがあるトランスジェンダーに配慮した制度で、戸籍に登録されている氏名以外の氏名を仕事で使用できるようにするものです。

 大東建託は昨年、社員の行動基準となる「行動規範」を改定し、性的指向、性自認に関する差別的言動を行わないことを明記しました。併せて、ダイバーシティ&インクルージョン宣言を含む、ダイバーシティに関する姿勢や取組みを紹介するWebサイトを公開しました。
 今年6月からは、LGBTに関する理解を深めるため、全社員が受講するダイバーシティ研修において、基礎知識や差別的言動への対処方法などを盛り込んでいます。研修対象者は、大東建託、大東建託リーシング大東建託パートナーズの社員のべ1万5001人です。
 また、当事者と支援者による社内ネットワークを設立し、アライを増やす取組みも始めています。

 
 2016年にPRIDE指標が策定以来、年々、LGBTQ施策に積極的に取り組む企業が増え、その業種も多岐にわたっていますが、建設会社や住宅メーカーも例外ではありません。
 清水建設は2017年、ゼネコン初のPRIDE指標受賞(ブロンズ)を果たし、2018〜2020年にはシルバーを獲得しています。
 積水ハウスは2018年〜2020年、3年連続でゴールドを受賞。住宅メーカーで初です。
 大和ハウス工業も2018年にゴールドを、2019年にはシルバーを受賞しています。
 戸田建設も2020年のPRIDE指標でブロンズを受賞しています。

 LGBTQ施策への取組みがさらに広がりを見せ、アライの方が増えていくといいですね。

 

参考記事:
大東建託、同性パートナー向け社内制度設ける(全国賃貸住宅新聞)
https://www.zenchin.com/news/post-6418.php
性的マイノリティに配慮した社内制度を適用(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000384.000035668.html

ジョブレインボー
レインボーグッズ