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『13の理由』俳優のトミー・ドーフマンが女性にトランスしたことをカミングアウト

 Netflixのドラマ『13の理由』にゲイの役で出演し、ゲイであることをオープンにしていた俳優のトミー・ドーフマンが女性にトランスしたことをカムアウトしました。

 
 2017年の配信スタート以来、米国を中心に社会現象を巻き起こしたNetflixオリジナルドラマ『13の理由』。性的な内容のメッセージのやりとりやジェンダーの流動性など、Z世代の若者たちのリアリティを多方面から描いた作品です。トミー・ドーフマンはゲイのライアン・シェイヴァーの役として出演していました。
 初めからゲイであることをオープンにして俳優として活躍してきたトミー・ドーフマンは、2015年にPeter Zurkuhlenと婚約し、2016年に結婚しています。2017年にはノンバイナリーであるとカムアウトしていました。

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 そして7月22日、トミー・ドーフマンは『Time』誌と自身のインスタグラムで、トランスジェンダーであり、昨年来、女性であるとのジェンダー・アイデンティティで生活してることをカムアウトしました。
「今日は私のジェンダーについてお話したいと思っています。もう1年間、私はプライベートでは女性と認識し、女性として生活しています。トランスジェンダーなのです」
「それでも、名前は変えていません。私の名前は、私が生まれた1ヵ月後に亡くなった母の兄の名に由来しています。死期が迫りながらも、私を抱いてくれたおじの名前です。これは、そんなトミーの進化なのです。私はさらなるトミーへの進化するのです」 
「映画やドラマにどういうふうにこの体をなじませていくかと考えています。昨年、脚本家のレナ・ダナムは私に初めて女性としての役を与えてくれました。実験的でありながらも、とても刺激的なものでした。それから個人的には、29歳にしてもう一度思春期を味わっているような気もします。まるで14歳の頃のような気持ちになる日がたまにあるのです。トランジション(性別移行)をしたことにより、交際相手のタイプも変わってきました。私はこれまでの9年間、男性の体でゲイの男性と交際してきました。彼のことはすごく愛しています。でも、トランス女性として、私が興味を引かれるものは必ずしもゲイの男性にあるとは限らないと気付いたのです。そこで私たちはじっくり話し合って関係性を見直し、友だちでいることにしました」
 Peter Zurkuhlenもインスタグラムのストーリーズで「たくさんの愛をこめて。きみはゴージャスで、完全に自分らしい自分を生きている。誇りに思うよ、T」とサポートを表明しています。

 『Out』誌はこのニュースに「おめでとう! そして君の真実を世界にシェアしてくれてありがとう、トミー!」とコメントしています。全く同じ賛辞を贈りたいです。
 
 

参考記事:
『13の理由』:トミー・ドーフマン インタビュー(i-D)
https://i-d.vice.com/jp/article/7xbbza/tommy-dorfman-is-the-unapologetically-queer-actor-from-13-reasons-why
「13の理由」トミー・ドーフマン、トランスジェンダーをカミングアウト! それでも名前を変えなかった深い理由&現在の恋愛観についてを明かす(TVGroove)
https://www.tvgroove.com/?p=73217
「13の理由」トミー・ドーフマンがトランスジェンダーを公表 2016年に結婚した夫は「友人」に(cinemacafe.net)
https://www.cinemacafe.net/article/2021/07/26/73966.html
Tommy Dorfman Would Like to Clarify(TIME)
https://time.com/6081874/tommy-dorfman-interview/
13 Reasons Why's Tommy Dorfman Comes Out As a Trans Woman(Out)
https://www.out.com/celebs/2021/7/22/13-reasons-whys-tommy-dorfman-comes-out-trans-woman

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