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最新の世論調査でアメリカ人の70%が同性婚を支持、共和党支持層でも賛成派が過半数に達しました
米調査会社ギャラップが先月実施した世論調査の結果、 アメリカ人の70%が同性婚を法律で認めること(結婚の平等)を支持していることが明らかになりました。これまで反対派が多かった共和党支持層の間でも同性婚に対する見解に変化が見られたことが、支持率上昇につながったといいます。
ギャラップによると、今回の調査結果は同社が1996年に調査を開始して以来、最も高い支持率を記録しました。調査開始当時(まだ世界中のどこにも同性婚を認めた国がなかった頃)、同性婚支持率はわずか27%でした。アメリカで初めて、マサチューセッツ州で同性婚が施行された2004年には、支持率は42%になっていました。そして10の州とワシントンD.C.で同性婚が認められるようになっていた2012年に初めて支持率が過半数を超え、約20の州で同性婚が認められるようになっていた2014年には支持率が55%に達し、その翌年、連邦最高裁がアメリカ全土で同性婚を認める判決を下した2015年には60%に達しました。
グラフを見ると、多少の上下はあるものの、着実に支持率が上昇していることが見てとれます。
今回、同性婚を支持すると答えた人を支持政党別に見ると、共和党支持層で55%となり、初めて半数を超えました。民主党支持層は83%と、支持率はここ数年ほぼ横ばい。無党派層の支持率は73%で、ここ数年に比べやや高くなっています。
年齢層別では、若年層の84%、中年層の72%、高齢層でも60%が同性婚を支持すると答え、支持率は全体的に上昇しています。
共和党支持層や高齢層など、これまで同性婚支持を渋ってきた方が多かった層でもこのように支持率が上がっているところを見ると、ニュージーランド国会で同性婚賛成スピーチをしたことで日本からのフォロワーが爆増しているモーリス・ウィリアムソン氏は「本当に興味深いのは、同性婚に当時、反対していた議員たちのなかには、今では賛成すると言ってくれてる人たちもいるが、あのとき賛成してた人で反対派に回った人は一人もいないということだ」と語っていたように、("伝統的"な家族観とか)何かが崩れるのを怖がって同性婚に反対していたような人たちも、いざ同性婚が認められて何も世界が変わらない(「皮膚病や発疹にもならないし、カエルがベッドから出てくることもない」)ばかりか、幸せになる人が増えていい国になるということが実感できたのではないでしょうか。
日本でも、今年3月の電話世論調査の結果、同性婚を「認めるべき」との回答が65%、若年層では86%に上りました(詳細はこちら)。4月に発表された電通「LGBTQ+調査2020」では実に同性婚支持率は82.2%に上っています(詳細はこちら)。5月に発表された琉球新報社の調査でも、沖縄県議の7割が同性婚に賛成していることが明らかになりました(詳細はこちら)。アメリカと比べても見劣りしない、高い支持率と言えます。いざ同性婚が認められたら、世界でもトップクラスの高支持率になるのではないでしょうか。
たとえ強固に反対する人たちがいたとしても、いつか必ず同性婚(結婚の平等)は実現するし、そうなっても世界は何も変わらないばかりか、幸せになる人が増える、より良い国になるというのは、きっと「世の理(ことわり)」なのです。希望を持ちましょう。
参考記事:
米、70%が同性婚を支持 共和党員内で賛成派が増加(CNN)
https://www.cnn.co.jp/usa/35172057.html
Record-High 70% in U.S. Support Same-Sex Marriage(Gallup)
https://news.gallup.com/poll/350486/record-high-support-same-sex-marriage.aspx