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EUが国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日に際してブリュッセルのビルをレインボーカラーにライトアップ
5月17日はIDAHOBIT(国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日)ということで、TwitterなどSNS上で#IDAHOBIT2021、#国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日、#多様な性にYESの日などのハッシュタグでたくさんの投稿がありました(おまけに今日は各地で虹が出たので、タイムラインが虹だらけに! きっと神様もLGBTQを祝福してくださったのですね)
駐日欧州連合(EU)代表部の投稿によると、国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日に際し、欧州委員会や欧州対外行動庁などブリュッセルにあるEU諸機関のビルが一斉にレインボーカラーにライトアップされました。平等な権利の推進への支持を表現したものです。
また、ボレルEU上級代表は、「全ての人は生まれながらにして自由であり、尊厳と権利について平等である。国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日に際し、EUは、LGBTIの人々の人権の完全かつ平等な享受を尊重・保護・促進することへの揺るぎないコミットメントを再確認する」との力強い声明を発表しました。「コロナ禍からの復興においてLGBTIの人々が弱い立場に置かれていることに注目し、より公正で包摂的かつ持続可能な社会を求めて、引き続き性的指向や性自認に基づく差別に取り組む。そのため、LGBTIの人々の人権の完全かつ平等な享受や多様性の尊重を求めて、政治対話を通じてパートナー諸国に働きかけ、市民社会団体や人権擁護活動家の支援を継続する。全ての個人が自由にありのままでいることや自ら選んだ人を愛する権利を担保するために、全ての人が日々共に取り組むことが必要である」(全文はこちら)
本日5月17日の #国際反ホモフォビア の日に際し、#欧州委員会 や #欧州対外行動庁 など #ブリュッセル にあるEU諸機関のビルが虹色にライトアップされ、平等な権利推進へのEU の支持を表現しました#EU4LGBTIQ #EUinJapan #EU4HumanRights #IDAHOT pic.twitter.com/fKuJava2Qa
— 駐日欧州連合代表部 (@EUinJapan) May 17, 2021
EU代表部は、東京・札幌・九州の #レインボープライド や #プライドハウス東京(@PrideHouseTokyo)などの、日本の #LGBTIQ コミュニティの支援活動を支持しています#EU4LGBTIQ #EUinJapan #EU4HumanRights #IDAHOT #国際反ホモフォビアの日 pic.twitter.com/7kUDsaaurG
— 駐日欧州連合代表部 (@EUinJapan) May 17, 2021
EU代表部はまた、「東京・札幌・九州のレインボープライドやプライドハウス東京などの日本のLGBTQコミュニティの支援活動を支持しています」というコメントも投稿していました(うれしいですね)
5月17日は、ほかにもアメリカやイギリス、スペイン、アイスランド、フィンランドなど多くの国の大使館がIDAHOBITに関するコメントを投稿していました。
日本の企業や自治体、大学などからの投稿も見られました(関西学院大学は今日からレインボーウィークだそうです)
LGBTQコミュニティでは、昨日、名古屋で街頭アクションが、今日は甲府駅前でも街頭アクションが行なわれました。また、多様な性にYESの日横須賀実行委員会(アイダホ横須賀)は、街頭キャンペーンの代わりに横須賀市役所1階北口展示コーナーでパネル展示を開催しているほか、YouTubeでオンラインイベントを開催しました(こちらからご覧いただけます)。そのなかで、上地克明市長(上地雄輔さんのお父様)が「私は、誰も独りにさせない街を目指して、様々な取組みを行なってきました。当然ながら、性的マイノリティのみなさんも、決して独りにさせない横須賀を目指しています。人が百人集まれば百通りの個性があるように、性的指向、性自認、一人ひとりの性のあり方も当然異なります。そんな性の多様性を、市民の誰もが理解することは、とても大切なことです」とのビデオメッセージを寄せていました(素晴らしいですね)
もちろん、個人としての投稿(メッセージ)もたくさんありました。
日本でのIDAHO(国際反ホモフォビアデー)の取組みは、2006年、尾辻かな子氏、TOKYO Pride (東京プライドパレードの運営団体)、第10回レインボーマーチ札幌実行委員会、ゲイジャパンニュースが共同で「Act Against Homophobia」というプロジェクトを立ち上げ、新宿駅南口広場(Flags前)で街頭アクションを行なったのが最初で、今年で15周年を迎えることになりました。
2007年以降は、Idaho_netが呼びかけ人となり(遠藤まめたさんが中心となり)、「多様な性にYES!の日」というキャッチコピーのもと(日本記念日協会にも認定されています)、全国からメッセージを集め、街頭で読み上げる(それも難しければメッセージを展示する)というスタイルで開催されるようになり、若い方たちが多く参加するようになりました。やがて、新宿だけでなく、東北や金沢、山梨、浜松など、全国的に広がりを見せます。本格的なレインボーパレードを開催することが難しいような地方の町のコミュニティの方たちも、IDAHOならできるということで、パレードのような意義を持つイベントとして輪が広がったのだと思います(大勢の人たちが通る街頭に立ってレインボーフラッグを掲げ、メッセージを読み上げるというだけでも、とても勇気を必要とすることだったはず。まさにPRIDEです。拍手!)