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メキシコ代表が同性愛者差別チャントでFIFAから処分、東京五輪に出られない可能性も
『ESPN』が報じたところによると、サッカーメキシコ代表は、同性愛者を差別するチャントを理由に国際サッカー連盟(FIFA)から処分を受けることになりました。罰金処分だけで済む可能性もありますが、最悪、東京五輪参加が認められないかもしれないとのことです。
メキシコ代表は北中米カリブ海地区予選を勝ち抜き、東京五輪出場権を手にしました。しかし、3月25日に行われた対アメリカ戦で、メキシコのサポーターがアメリカの選手に向けてゲイを差別する意味のチャント(かけ声)を起こしたため、FIFAのルールに抵触。処分の対象となりました。
メキシコのサポーターはこれまでも、相手チームのGKがゴールキックを蹴る時などに、このかけ声を飛ばしていました。予選のメキシコVSドミニカ共和国戦でも同様のかけ声があったそうです。
FIFAは調査に乗り出し、懲戒処分をくだす方針で現在手続きを進めています。FIFAのルールによると、処罰として最も軽いものは罰金で、最も重いものになると五輪出場権剥奪となります。
メキシコサッカー連盟のヨン・デルイサ会長は「出場権とは関係ない」「最悪の事態は避けられるはずだ」とコメントしているそうですが、FIFAは今回、事態を重く見ているようです。FIFAがどのような処分を下すのか、注目が集まっています。
サッカー界での同性愛者差別による処分といえば、最近、ドイツの「ヘルタ・ベルリン」がLGBTや移民への差別発言でGKコーチのジョルト・ペトリーを解任したことも報じられています。
ジョルト・ペトリーは今月5日発売の母国ハンガリーの日刊紙『MagyarNemzet』のインタビューで、同性愛者やトランスジェンダーへの批判を展開し、移民に関しても多くの犯罪者が欧州に渡っているなどと主張し、各方面から批判を浴びていました。
サッカー界にはびこる根強いホモフォビアを克服するために、ドイツでは2月、サッカー選手800名以上が連名でアライ宣言し、同性愛者の選手への支援を誓いました。
参考記事:
メキシコ代表、東京五輪に出られない可能性も。予選での差別的なチャントが処分対象に(フットボールチャンネル)
https://www.footballchannel.jp/2021/04/15/post418638/
メキシコ代表がFIFAから処分へ 重ければ五輪出場権剥奪も(日刊スポーツ)
https://www.nikkansports.com/olympic/tokyo2020/soccer/news/202104150000325.html
〝同性愛者差別〟の歌をFIFAが問題視 サッカー・メキシコ代表が東京五輪出場権はく奪も(東スポ)
https://www.excite.co.jp/news/article/TokyoSports_3029936/
ヘルタGKコーチ、LGBTへの差別発言で解任(超WORLDサッカー!)
https://news.yahoo.co.jp/articles/a7967d89c6efef3971a1e74ee3add5744c4ec065