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国分寺マルイの多様性を重視したバレンタイン企画が素敵です
東京都国分寺市の国分寺マルイで現在、「HAPPY VALENTINE'S DAY-様々な想いのカタチ-」キャンペーンの写真展が開催されています。「OUT IN JAPAN」写真展のほか、昨年11月からスタートした「国分寺市パートナーシップ制度」について案内するパネルも掲出されているそうです。
国分寺マルイのバレンタインキャンペーンでは、女性から男性にギフトを贈るということにとらわれず、「多様な人々がつながるきっかけになるように」と、国分寺市内で撮影された「手と手」のモノクロ写真をメインビジュアルに採用し、キャンペーン冊子とともに1階で展示、3階・5階では「OUT IN JAPAN」写真展を開催、併せて「国分寺市パートナーシップ制度」についての案内パネルも掲出しているそうです。
今回の企画は同店「ダイバーシティ&インクルージョンプロジェクト」メンバーの発案で実現しました。
「コロナ禍で人に会うことがなかなかかなわない状況だからこそ、今年のバレンタインは『人とのつながり』を大切にした企画にしたい」との思いで話し合いを重ねたそうです。女性から男性にギフトを贈るという枠組みにとらわれず、さまざまな思いを伝えられるきっかけになるよう、「様々な想いのカタチ」をコンセプトにして、「『様々』という表現にすることで、年齢や性別、立場などにとらわれず、全ての思いや関係性を受け入れたいという思いを込めた」とメンバーの方は語ります。
「国分寺マルイは『国分寺市パートナーシップ制度』を応援するなど、誰もが過ごしやすい社会を実現するための活動に取り組んでいるので、今後もぜひ注目してほしい」
同店と地域活性化包括連携協定を結んでいる国分寺市の市民生活部人権平和課人権担当者は「当市では昨年11月にパートナーシップ条例が制定され、現在1組のカップルが申請している。こうして地元の企業と連携することでSNSなどでも制度への周知が広がり、大変感謝している」と語っています。
「OUT IN JAPAN」写真展を見ていた国立市在勤の木山直子さんは「LGBTQのカップルの自然な笑顔の写真から『さまざまな思いのカタチ』が伝わってきて感動した」と語ります。
マルイはこれまでもさまざまなかたちでLGBTQをサポートしてくれています。トランスジェンダーの方が利用しやすいような幅広いサイズの靴やリクルートスーツなどをいち早く展開し、感謝されました。2017年にはSHIBUYA TSUTAYAと新宿のマルイメンで「OUT IN JAPAN」写真展を開催(この時、マルイメンの入口に掲げられたレインボーフラッグは今でも継続中)、パレード当日には渋谷のマルイ(MODI)のサイネージをパレード仕様にしてシンボリックな光景を生み出しました。2018年には渋谷駅前からパレード出発地点にかけての公園通り沿いの街路灯フラッグに「OUT IN JAPAN」約300人分の写真をデザインしたバナーを掲示する『OUT IN JAPAN 渋谷ストリート写真展』をサポートしました。東京だけでなく京都や神戸、福岡などのマルイでも「OUT IN JAPAN」写真展が開催されてきています。
今回の企画は、バレンタインの異性愛規範を脱構築し、「OUT IN JAPAN」写真展だけでなく、LGBTQだけでもなく、オリジナリティを感じさせるダイバーシティ&インクルージョン表現になっているとともに、市と連携して同性パートナーシップ証明制度を市民向けに啓発するかたちになっていて、さまざまな意義があると思います。街の中心で日々、多くの人々に利用されているマルイという場所で、自治体もかかわって、LGBTQのことをはじめとする「人とのつながり」の多様さを伝えている、そしてその底に愛があるというのがとても素敵です。
国分寺マルイ
「HAPPY VALENTINE'S DAY-様々な想いのカタチ-」キャンペーン
日時:2月14日まで
営業時間:10時30分~20時
参考記事:
国分寺マルイでバレンタイン写真展 さまざまな思いを伝えるきっかけに(立川経済新聞)
https://tachikawa.keizai.biz/headline/3322/