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11月20日の「国際トランスジェンダー追悼の日」、日本初のトランスマーチが新宿で開催
11月20日の「国際トランスジェンダー追悼の日」に新宿でトランスジェンダープライドを掲げるマーチが東京初開催されることが発表されました。
トランスマーチは2004年にサンフランシスコで始まり、世界各地に広まっています。プライドパレードの期間中に(例えばプライドパレードの前日に)行われることが多いようです。アメリカでは毎年何十人ものトランスジェンダーがヘイトクライムで殺されている現実があります。トランスマーチは、コミュニティの結束力を高め、トランスジェンダーの人権課題の認知度を高めるために開催されるようになったのです(言い換えると、トランスジェンダーのプライド・パレードです。ちなみにレズビアン・バイセクシュアル女性を中心とした「ダイクマーチ」も、以前から開催されてきました)
台湾でも2019年に初めて、台湾同志遊行(Taipei LGBT Pride)の前日にトランスマーチが開催されました(昨年も開催されています)
日本でもお茶の水女子大がトランス女性の入学を認めると発表した時からネット上でのトランス女性への攻撃が強まり、どんどん深刻化しています。さらに、コロナ禍で当事者が集まったり相談に乗ってもらったり仲間を見つけたりすることが難しくなり、孤立しがちな状況が続いたり、実家にいて理解のない親とずっと一緒にいることの苦痛が増したり、医療アクセスに関する不安がつのったり、性別適合手術が受けられなくなるケースも相次いだり、様々な困難が複合的に強まっています(なかには絶望から自死を選んだ方も…)。そのような状況で、トランスジェンダーのプライドを掲げるパレードが行なわれることには、大きな意味があると言えます。
昨年2月、日本初のトランスマーチが開催というニュースをお届けしていましたが、コロナ禍で11月に延期となり、それも中止となり…実現には至っていませんでした。しかし今回、以前の主催団体とは別の「TRANSGENDER JAPAN」という団体が立ち上がり、開催実現の運びとなりました(浅沼智也さんと畑野とまとさんが共同代表を務めています)
「LGBTQ+の人権が本格的にうたわれるようになり、50年以上の月日がたちました。現在では国連に提出されたジョグジャカルタ原則を元に、世界中でLGBTQ+の人権について真剣に取り組まれています。しかし、とくにトランスジェンダーに対する風当たりが強く、その存在を否定し社会から排除しようとする人達が少なからず存在しているのが現在の状況です。世界中で毎年数百人のトランスジェンダーが殺され、日本においてもその人権否定の言説により自ら命を奪ってしまう人達が後を絶ちません。11月20日は望まぬ形で命を失ってしまった多くのトランスジェンダーを忘れない様にするために制定された『国際トランスジェンダー追悼の日』です。
私たちの存在を否定させないため、トランスジェンダーがこの街にいることをアピールするトランスマーチを11月20日、新宿で開催します。トランスジェンダー当事者はもちろん、私たちの人権のために共にあろうとしてくれる人も、ぜひ一緒に新宿の街を歩いてみませんか?」
(公式サイトより)
トランスジェンダーやノンバイナリーなどの当事者の方だけでなく、シスジェンダーのアライの方も参加歓迎とのことです。
東京でプライドパレードが開催されるのは、2年ぶりとなります。
ぜひみなさんも、一緒に歩きましょう。
Tokyo Trans March 2021
日時:11月20日(土)13時半集合 14時出発
集合場所:新宿中央公園(水の広場)
主催:TGJP/トランスマーチ実行委員会
後援:プレカリアートユニオン
※注意事項
本イベントではあらゆる差別に反対しております。そのため、趣旨に合わない主張をされる方は参加をお断りする場合がございます。予めご了承ください。
また、新型コロナ感染症対策としてマスク着用を必ずお願いすると共に、体調不良の方は参加をご遠慮お願いします。