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台湾のパレードがオンライン開催され、4万7千人が視聴しました
台湾同志遊行、初のオンライン開催へとのニュースでお伝えしていたように、昨年も奇跡的にリアル開催された台湾同志遊行(Taiwan LGBT Pride)が、今年はオンラインで開催されています。
こちらにイベントサイトが出現しています。「Main Stage」「Party Float」「International Pride Issues」「Parade Issues」「Chat Box」という5つのチャンネルがあります。
各チャンネルに共通で、オープニングに映像が流れていました。たいへんリアルで台湾らしいゲイのリーマンの方が街を歩きながら、レズビアンカップルと思しき二人がカフェでお茶をしているのを眺めたり、街の商店で買い物したりしながら、家に帰ると、パートナーが待っていて、幸せそうな光景が…という、本当に素敵で、美しい、感動的な映像でした。
「Main Stage」では、いろんな方たちがコメントを述べたり、ステージパフォーマンスが繰り広げられたりしています。こちらはゲイリーマンのオープニング映像とはまた別の、車椅子の方、ご高齢の方、女性が登場する映像も流れていました。
「Party Float」では、台北の人気ゲイクラブ「LOCKER ROOM」から、ドラァグクイーンのショーや、GOGO BOYのSEXYなショー、ダンサーさんたちのパフォーマンスなどが配信されました。台湾のパレードは、初期の頃から地元で人気のゲイバーやクラブが参加し、フロートを出展したりしていました。このようなエンターテイメント性やゲイカルチャーがきちんとパレードに反映されているのは世界的に見ても王道と言えます。
「International Pride Issues」は、LGBTQイシューについて議論するシンポジウムが行なわれました(台湾の同性婚に関するオーソリティである鈴木賢明治大学教授も参加していました)
「Parade Issues」は、これまでのパレードについて振り返ったり、パレードの課題について議論するチャンネルでした。
「Chat Box」では、様々な当事者が登場し、トークを繰り広げていました。
イベントサイトの下のほうを見ると、7色の「アベニュー」があり、協賛企業や団体へのリンクページ(オンラインブース)となっていました。
第19回台湾同志遊行(Taiwan LGBT Pride)の開催、おめでとうございます。Happy Pride!
来年こそは、第20回のパレードを盛大に、そしてリアルに楽しめるようになるといいですね!
【追記】2021.11.1
中央社フォーカス台湾によると、今回の台湾同志遊行は累計4万7000人が視聴したそうです。
「今年は「フレンドリーな日常」がテーマとされた。主催者は開催の目的について、台湾では同性婚が法制化されたものの、結婚以外の「日常」ではフレンドリーさが欠けている場合が多々あり、社会には偏見やレッテル貼りの現象が多く見られると言及。イベントを通じて理解促進を図り、フレンドリーな社会にしたいとした。
主催した台湾彩虹公民行動協会の小鯨理事長は、来年には感染が収まり、これまでのように街でパレードができることに期待を寄せた。また、20回目の節目を迎えることから、より大きな規模で盛り上げたいと語った」
参考記事:
台湾LGBTプライド、4万7千人が視聴=初のオンライン開催(中央社フォーカス台湾)
https://www.excite.co.jp/news/article/Jpcna_CNA_20211031_202110310001/