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明石市で「LGBTQ+フレンドリープロジェクト」がキックオフ、街のあちこちがレインボーに
兵庫県明石市は全国で初めて、同性パートナーシップだけでなく、同性カップルが育てている子どものファミリーシップも承認するという画期的な施策「パートナーシップ・ファミリーシップ制度」を1月8日から導入しました(しかもこの新制度では「結婚届」を含め、自分の気持ちに合った自由な届出ができるというところも素晴らしいです)。制度導入に合わせ、「SOGIEに関わらず、すべての市民が自分自身を大切にし、自分らしく生き、互いを認め合える「ありのままがあたりまえのまち」の実現を目指す」ということをまちづくりのテーマと位置づけ、市と関係団体、事業者が一緒に継続的に取り組んでいく機運を高めていくために「LGBTQ+フレンドリープロジェクト」が立ち上げられました。特に2月末までの約2ヶ月間を「明石にじいろキャンペーン」期間と位置づけ、ポスターやステッカー、レインボーフラッグの掲示などを含め、まちを挙げた周知を目指します。
パートナーシップ・ファミリーシップ制度とプロジェクトのスタートを記念して1月9日、あかし市民広場(パピオスあかし2階)でブルボンヌさん、井上鈴佳さん、加納克典さん&嶋田全宏さん、松本友生さんをゲストに迎え、「LGBTQ+フレンドリープロジェクトキックオフイベント」が開催されました。明石駅前のランドマーク「パピオスあかし」の外壁のガラス窓に巨大なレインボーフラッグが1色ずつ提げられていくセレモニーは感動的で、市長さんのお話も素晴らしかったと評判でした。
同会場では「OUT IN JAPAN」写真展も開催され、今後、イオン明石ショッピングセンター、あかし市民図書館、市役所本庁舎へと巡回していく予定だそうです。「OUT IN JAPAN」写真展は、今までいろんな街で開催されてきましたが、このように市内のあちこちを回っていくキャラバン方式だと、たくさんの市民の方たちの目に触れそうで、とてもいいですよね。
それから、駅前を中心としたさまざまな場所にレインボーカラーの装飾が登場するそうです。あかし市民広場のレインボーフラッグだけでなく、「パピオスあかし」の中央階段がレインボーカラーになり(これも全国初じゃないでしょうか)、「時のまち」明石市のシンボルである明石市立天文科学館がレインボーカラーにライトアップされるなど、市内のあちこちが「レインボーのある風景」に。こうした「まちを挙げて」LGBTQのキャンペーンを展開する取組みも画期的です(行政主導じゃないとなかなかできないことです)
その他、図書館や書店とのコラボ「本のまち×みんなにやさしいまち」や、明石にじいろスタンプラリーなど、さまざまな企画が実施されるそうです。
SNSでは「LGBTQにも子どもにも優しいまち。明石に引っ越そうかな」といった声も上がっています。
2021年の幕開けを飾るような、実に素晴らしいニュースでした。
地方の街でも、本気でやれば(LGBTQ支援専門職員を採用して取り組めば)こんなにスゴいことができるということを、明石市は今、実践して見せてくれていると感じます。明石市LGBTQ+/SOGIE施策担当チームの今後のさらなる活躍に期待します。