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「ありのままを受け入れることは最高の贈り物」父親とゲイの息子を描いたドリトスのCMに称賛の声
ゲイの息子と父親との関係を描いたメキシコのドリトスのCMが、「美しい」「泣けた」と称賛を集めています。
CMは実際にあったインターネット上の投稿をもとに製作され、2020年12月、ホリデーシーズンに合わせて公開されました。
父一人で暮らす実家に、息子が"友人"を連れてクリスマス休暇に帰省します。二人はどう見ても恋人どうしで、ゲイであることを隠そうとして隠しきれていない息子を見て、父親はネットの掲示板に書き込みをします。
「52歳のシングルファーザーです。アドバイスをください。息子と友人の男性は恋人どうしだと思うのですが、私に隠そうとしています」「何も問題ないと、どうやって伝えたらよいでしょうか」――掲示板でアドバイスが寄せられ、父親はほほえんでお礼を書き込みます。
アドバイスを受けて、父親は息子に「話したいことがある……愛している」と伝えます。「ありのままの僕を愛しているということ?」と問う息子に父親はうなずき、抱き合う二人。最後には、「今年のクリスマスの最高の贈り物は誰かをありのままに受け入れること」というメッセージが表示されます。
この感動的なCMは「#PrideAllYear」キャンペーンの一環として製作されたものだそうです。親きょうだいにカムアウトしていないLGBTQにとって、実家に帰省することは(「結婚しないの?」などと追及されがちであるため)居心地が悪かったり、ちょっと憂鬱だったりしますが、家族と過ごすクリスマス休暇なども含め、毎日をPRIDEとともに暮らせるようにという趣旨のキャンペーンです。
このCMはメキシコのドリトスによるプレゼントでしたが、米国でドリトスを販売するフリトレー社も以前、LGBTQ支援のキャンペーンを行なっています。2015年、プライドフラッグにちなんだレインボーカラーの「Doritos Rainbow」を発表し、2010年に10代のゲイの自殺が相次いだことから立ち上げられた「It Gets Better Project」(LGBTQユースに「きっと状況はよくなる」とYouTube上でメッセージを発信するキャンペーン)に売上げが寄付されました(購入時に少なくとも10ドルを寄付する仕組みでした)。ドリトスを販売するフリトレーのマーケティング部長、ラム・クリシュナン氏は「私たちのLGBTQコミュニティの平等の権利へのコミットメント、そして例外なくあらゆる人々の人間性を祝福するために」このチップスを販売したと語っています。
参考記事:
「ありのままを受け入れることは最高の贈りもの」 父親と同性愛者の息子を描いたドリトスのCMに称賛集まる(ねとらぼ)
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2101/30/news028.html