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ディズニー、マイクロソフト、グーグルを含む136もの企業がトランスジェンダーの権利擁護を英国政府に求めました

 9月14日、ディズニー、マイクロソフト、グーグルを含む133の企業と70の組織が、英国で2004年に制定された性別変更に関する法「ジェンダー・リコグニション・アクト(GRA)」の見直しを英国政府に求めました。


 英国では2004年にトランスジェンダーの性別変更を認める法「GRA」が制定されました(性別適合手術が不要となりました)が、医師と精神科医からの診断書の発行が必要で、トランスジェンダーであることの証明のために多大な負担を強いてきました。コミュニティの長い間の働きかけで、政府は、2017年にGRAの見直しを約束しましたが、ブレグジットのゴタゴタもあり、見直しは実現しませんでした。
 1年前にリズ・トラスが女性・平等担当大臣に就任しましたが、彼女は18歳以下の性別移行を禁止する、自認する性別の方の公衆トイレに入ることを禁止するなど、トランスジェンダーの権利の後退を示唆する発言をしています(その背景には、これまでEUがLGBTIの権利擁護を加盟国に強く求めていましたが、英国がEUからの離脱を決めたことで、EUの定めた基準に従う必要がなくなったということがあるようです)
 こうした状況に対してトランスコミュニティはずっと、政府の方針への懸念を示してきました。英国を脱出することを考えている当事者の方もいるそうです(欧州では、デンマークやマルタで、医師の診断がなくても性別変更が可能な国がたくさんあります)。そうして9月12日、トランスコミュニティは「GRA」の見直しをメインテーマとして掲げ、ロンドンでトランス・プライドを開催しました。
 そしてその2日後、全英の136もの企業が「トランスの権利は人権だ。私たちはトランスピープルを従業員としても顧客としても取引先としても価値ある存在とみなしている」として、トランスジェンダーへの支援を明確にする声明を発表しました。
 
 英国を代表するLGBTQ権利擁護団体「Stonewall」が、このアライアンスを組織化しました。
「私たちは全てのビジネスリーダーがトランスジェンダーの平等のために『カミングアウト』していることを誇りに思う。これら全ての企業が、『私たちがついている』というパワフルなメッセージをトランスコミュニティに送っている」
「英国全土にわたって、企業のリーダーはトランスジェンダーの同僚や顧客や、友人、家族をサポートし、守ることを気にかけているがゆえに、こうして声を上げてくれたのだ」
「トランスジェンダーの権利が脅かされつつある時代に、英国の最も古い産業から新しい産業まであらゆるレベルの多様な企業が、トランスジェンダーへのサポートに意味があるとしてくれたことに感謝する」
「しかし、これで満足はできない。あらゆるトランスパーソンが自分自身でいられる世界を望むなら、トランスフォビアをなくし、もっとインクルーシブなコミュニティを創造するべく行動しなければならない」

 
 
 
参考記事:
Disney, Google and Microsoft join over 130 companies demanding UK protects trans rights(GAY STAR NEWS)
https://www.gaystarnews.com/article/disney-google-and-microsoft-join-over-130-companies-demanding-uk-protects-trans-rights/



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