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9月23日のバイセクシュアル・デーに俳優のフランソワ・アルノーがカムアウトしました
先週のラグビー選手リーヴァイ・デイヴィスのバイセクシュアル・カミングアウトに続き、9月23日、俳優のフランソワ・アルノーが自身のインスタグラムでバイセクシュアルであることをカムアウトしました。この日はバイセクシュアル・デー※に当たり、フランソワはバイセクシュアルの人々に結び付けられた様々な偏見や誤解を解きたいという気持ちを綴り、自身を恥じていないと宣言しました。
※バイセクシュアル・デー:毎年9月23日のバイセクシュアル・デーは、Celebrate Bisexuality Day、Bisexual Pride Day、Bisexual Visibility Dayとも呼ばれ、バイセクシュアルの人々、バイセクシュアルコミュニティ、バイセクシュアルの歴史をセレブレイトする日です。1990年、米国のバイセクシュアル団体「BiNet」が始めたものです。
フランソワ・アルノーはカナダの俳優で、映画『マイ・マザー』でグザヴィエ・ドランの彼氏の役を演じています。代表作はドラマ『ボルジア家 愛と欲望の教皇一族』のチェーザレ・ボルジア役、そしてドラマ『Midnight, Texas』でも主役を演じています。エミー賞でコメディシリーズ7部門を完全制覇するという快挙を成し遂げた『シッツ・クリーク』にも出演しています(シーズン3の中の1つのエピソードで)。海外ドラマNAVIでは、編集部が選ぶお気に入り俳優1位に輝いたりもしています。そんなフランソワ・アルノーが9月23日のバイセクシュアル・デーに、自身のインスタグラムでカムアウトしました。
「先週、仕事の友達とチャットしてたんだけど、前カノと旅行に行くって話を持ち出すときに…これは自分自身に1万回も自問自答したんだけど、それがまるで僕のストーリーの全部であるかのように受け取られないよう、どうやって話したらいいんだろうって」
「たくさんのバイセクシュアルの女の子が同じように感じているけど、結局、他の人たちにストレートと見なされて、それが訂正されることもないんだ」
アルノーは、「過剰に広まってしまうことの恐怖」や「"男らしさ"が今や最も壊れやすく、脆弱であること」ゆえにカミングアウトが困難だと説明する代わりに、自分はバイセクシュアルであること恥じていないというスタンスを明確にしました。彼はバイセクシュアルの人々の多くがクローゼットである理由の一部を「特権をあきらめることが本当に恐ろしいから。それに、優柔不断、浮気者、騙し屋、流行を追う人といったスティグマがバイセクシュアルと結び付けられているのは疑いない」と説明しました。
「だけど、沈黙は、こうしたステレオタイプや、バイセクシュアル男性が本当に存在するのかどうかという疑いを永続させる効果を強固にしてしまうと思う。バイセクシュアリティを知らしめることは、なるほど今でも煩雑だよね。長々とした説明になってしまう。ラベルを貼られるのはフラストレーションがたまるし、言葉は完全じゃない。だけど、僕は常に自分がバイセクシュアルだと考えている。混乱もないし、エッジーに見られたいなんて気持ちもない。不誠実でもない。恥じてもいない。僕はここにいる。Happy #bivisibilityday this Wednesday」
なお、今年のバイセクシュアル・デーにはほかにも、英国の3つのバイセクシュアル団体が共同で街頭にビルボードを掲出したり、オンラインで啓発イベントが開催されたり、といった様々な活動が繰り広げられました。
メディアでも、今年のプライドマンスにバイセクシュアルとカムアウトしたリリ・ラインハートのインタビューや、アメフト選手のライアン・ラッセルのインタビューが掲載されたり、32人のバイセクシュアルのセレブ、10人のバイセクシュアルのプロレスラーの紹介記事などもありました。
参考記事:
'The Borgias' François Arnaud Comes Out as Bisexual to Fight Stigma(Out)
https://www.out.com/celebs/2020/9/21/borgias-francois-arnaud-comes-out-bisexual-fight-stigma