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コロナ禍のLGBTへの影響についての緊急アンケートの結果報告会がオンラインで開催
先日お伝えしたように「Marriage For All Japan —結婚の自由をすべての人に」(MFAJ)が4月にコロナ禍のLGBTへの影響を探る緊急アンケートを実施し、「法律上の家族ではないから」とパートナーの入院先を教えてもらえなかったケースなど、さまざまな不安や課題が浮き彫りになってきています。アンケートは4月いっぱいで締め切られ、最終的に236件の回答が寄せられたそうです。MFAJでは、このアンケートの結果をまとめ、報告するオンラインイベント「医療・救急―大切な人と一緒にいられるように~新型コロナウイルスアンケート報告会」を5月17日に開催することになりました。
「アンケート終了後の初の取組みとして、アンケート結果の報告及び、入院・緊急・万一の時のパートナーの取扱いの不安について、現状を知り、その対策について考える会を開催します。入院・緊急・万一の時のパートナーの取扱いの不安は、特に多くの方から不安の声が寄せられたものです」
ゲストスピーカーとして、社会学の観点でLGBTの家族について研究してきた(多くの病院で同性カップルが「家族等」として扱われていない現状を明らかにした『LGBTの患者対応についての看護部長アンケート』という調査も実施してきた)三部倫子さん、おそらく日本で初めて同性カップルのために緊急連絡先カードを作ることを提案(団体のWebサイトで公開)してきた大阪の団体「QWRC(クオーク)」の桂木祥子さん、「カラフル@はーと」の代表をつとめ、初のトランスマーチの開催も企画しているFtMトランスジェンダーの浅沼智也さんが登場するほか、MFAJの弁護団の方たちも法的な観点からお話します。
開催日の5月17日は、世界中でLGBT関連のイベントが行われるInternational Day against Homophobia, Transphobia and Biphobia(略称IDAHO、国際反ホモフォビアデー)です。そもそもはWHOの精神疾患のリストから同性愛が削除された、つまり、晴れて同性愛が異常でも病気でもないと国際的に認められた1990年5月17日を記念しています。今年は1990年から数えてちょうど30周年にあたります。
医療・救急―大切な人と一緒にいられるように~新型コロナウイルスアンケート報告会
日時:5月17日(日)13時~15時
配信URL:https://youtu.be/K4MeIZI9kDU
申し込み不要。どなたも無料でご覧いだけます
なお、MFAJは4月29日、結婚の平等をめぐる歴史的な裁判(2008年にカリフォルニア州の住民投票で可決された結婚を男女間に限定する州憲法修正案「提案8号」に対する違憲訴訟)を追ったドキュメンタリー映画(東京国際レズビアン&ゲイ映画祭では『アゲンスト8』、劇場公開時には『ジェンダー・マリアージュ ~全米を揺るがした同性婚裁判~』の邦題がつけられた「The Case Against 8」)を観て、日米の裁判の現状を比較しながら結婚の平等について話し合うオンラインイベントを開催しました。定員300名が満員になるほどの大盛況だったそうです。
ハフィントンポスト「「愛の平等」のために闘った5年間の記録。映画を観た日本の同性婚訴訟の原告は何を思ったか。」で詳しくレポートされていますので、ご覧ください。
参考記事:
5月17日13時~「医療・救急―大切な人と一緒にいられるように~新型コロナウイルスアンケート報告会」 IDAHO30年!マリフォー緊急オンラインイベント
http://marriageforall.jp/blog/20200517/
「愛の平等」のために闘った5年間の記録。映画を観た日本の同性婚訴訟の原告は何を思ったか。(ハフィントンポスト)
https://www.huffingtonpost.jp/entry/the-case-against-proposition-8-event_jp_5eaad0ecc5b634687cb421f9