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明石市がLGBT支援専門職員を採用、差別や生きづらさを解消していくための施策立案へ

 昨年11月に兵庫県明石市がLGBT支援の専門職員を募集とのニュースをお伝えしましたが、このたび専門職員の採用が決定し、4月1日から登用されました。お一人は、明石市でLGBTの交流や啓発に取り組む「ソラニジ・アカシ」の代表を務めている高橋朗(あき)さん、もう一人は、企業向けにLGBT研修などを行なう企業「トロワ・クルール」の代表取締役やLGBT法連合会事務局長代理を務めてきた活動家の増原裕子(ひろこ)さんです。
 
 明石市は今年度中に同性パートナーシップ証明制度を導入する方針で、相談窓口のあり方や性別を問わない公衆トイレの整備、学校の制服の検討も含め、市のLGBT支援策を担う専門職員を募集し、全国から99人の応募があったそうです。3月26日、応募者の中から高橋さんと増原さんが選ばれたことが発表され、4月1日付で、国連が掲げる持続可能な開発目標「SDGs」の名称を取り入れた「市政策局SDGs推進室」に配属されました。お二人は最長5年の任期で支援制度の整備などに取り組みます。
 
  4月1日に明石市役所で会見が行われ、高橋さんは「まちづくり全体に関わりたい。地域や家庭で生きづらさを感じないように、違うということで切り捨てない行政サービスを目指す」「当事者の個人的な相談はもちろん、事業者や教育現場の方など当事者以外の相談も受けたい」と、増原さんは「忘れられがちで見えづらい、どんな人も大切にされる違いにやさしいまちづくりへ向け、頑張りたい」「(LGBTなどの人達が)病院で困らないとか、行政の窓口で安心してサービスを受けられる、そういう市民の困りごとに寄り添う仕事をしていきたいと思っています」と語りました。泉房穂市長は「当事者の体験などを施策に取り入れることが必要だ」とお二人の活躍への期待を語りました。

 

参考記事:
明石市がLGBT専門職員2人を採用(神戸新聞)
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202003/0013225275.shtml
明石市に『LGBT支援』専門職員…最長5年の任期で“支援制度の整備に取り組む”(毎日放送)
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20200401/GE00032361.shtml
LGBTへの理解促す施策考える 明石市が専門職を採用(サンテレビ)
https://sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2020/04/01/22345/
LGBTの政策立案へ抱負、兵庫 「差別や生きづらさ解消したい」(共同通信)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200401-00000191-kyodonews-soci
「誰にもやさしいまちに」「生きづらさ感じないよう」明石市LGBT担当職員が抱負(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20200401/k00/00m/040/344000c
LGBT施策の専門職員 兵庫・明石市が2人に辞令交付「ありのままで大切にされるまち目指す」(神戸新聞)
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202004/0013240939.shtml

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