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コカ・コーラ ボトラーズジャパンが同性パートナーにも異性婚と平等に福利厚生を適用
コカ・コーラ ボトラーズジャパンは3月5日、ダイバーシティ&インクルージョン推進の取組みとして、多様な社員、社内の性的マイノリティ(LGBT)に対し平等な機会を提供するために、社内規程・就業規則等において「配偶者とは、異性であるか同性であるかを問わず、事実上婚姻と同様の関係にある者を含む」と再定義し、パートナーが同性である社員にも休暇などの福利厚生を平等に適用する改定を実施したと発表しました。
この社内規程・就業規則等の改定は、特別有給休暇や育児・介護休暇、休業の手続き・撤回、休業期間など多岐にわたります。
また、同社では16,500名の全社員を対象としたe-ラーニング、管理職1,263名を対象とした研修による啓発活動を実施することで、社員の意識改革にも取り組んでいるといいます。
制度改定は2020年1月1日からスタートしましたが、今回、全社員対象のe-ラーニングを実施したことから発表に至ったそうです。
コカ・コーラ ボトラーズジャパンは昨年、東京レインボープライドにブースを出展したほか、「PRIDE指標2019」で最高位のゴールドを受賞しています。
なお、海外のコカ・コーラは、だいぶ前からLGBT支援の取組みを進めてきました。
日本でもニュースになった取組みをご紹介します。
2017年、オーストラリアで同性婚の賛否を問う国民投票が実施されることになった際は、「全ての人には幸せになる権利があり、全てのカップルは等しくあるべきです」「我々の従業員やその家族、友人、そして顧客をサポートし、“一緒にいられる”という幸せを分かち合えるよう願っています」と声明を発表し、『Love』と書かれたデザイン缶(ロゴの「O」の一部がレインボーカラーのハートになっています)を限定発売しました。
昨年には、ハンガリーで男性カップル、女性カップルがキスする写真をフィーチャーした「糖分ゼロ、偏見ゼロ」というCMを打ち出し、一部の政治家や保守系活動家から非難を浴び、コカ・コーラ製品のボイコットやCMの放送禁止を呼びかける運動が起こりましたが、現地のコカ・コーラは「コカ・コーラは我々のビジネスにおいて多様性、包摂性、平等を追求する。社会においてもそうした権利を支持する」「我々はLGBTQを支持する立場から、誰もが自分の選んだ相手を愛する権利があると信じる。ハンガリーで現在展開しているキャンペーンは、そうした価値観を反映している」として撤回せず、海外から評価されました。
参考記事:
同性婚と異性婚を平等に、コカ・コーラ ボトラーズジャパンが社内規定を改定、LGBTに平等な機会を(食品産業新聞)
https://www.ssnp.co.jp/news/beverage/2020/03/2020-0305-1846-14.html
豪コカ・コーラ、同性婚を支持するデザインボトルを限定販売(AdGang)
https://adgang.jp/2017/09/150806.html
同性カップルがキスするコカ・コーラ広告、保守派が非難も撤回せず ハンガリー(CNN)
https://www.cnn.co.jp/business/35140925.html