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大和証券が来月から家族向けのサービスを同性パートナーにも拡大、大手証券会社では初
大和証券グループ本社の中田誠司社長が、一定以上の資産を持つ顧客の家族に向けた金利優遇などのサービスを同性パートナーにも拡大する方針を明らかにしました。大手証券では初めてで、2021年1月から全国の支店で受け付けるそうです。
傘下の大和証券や大和ネクスト銀行では、預かり資産1000万円以上の顧客に対し、二親等以内なら親族にも顧客本人と同じ優遇金利などを適用する「家族プラス」というサービスを提供していますが、このサービスの対象を同性パートナーにも拡大します。また、顧客の配偶者や子らが顧客に代わって株の売買注文などができる「ファミリーサポートサービス」も、同様に同性パートナーも対象とするそうです。
同性パートナーかどうかの判断については、同性パートナーシップ証明書ではなく、住民票で同居を確認することなどを検討しているそうです。
LGBTQの顧客に配慮した今回のサービス拡大策は、新入社員から提案があり、実現したものだそうです。
中田社長は「日本では、LGBTなど性的少数者への対応がすごく遅れている。金融サービスから進めていくべきだと考えた」と語りました。
大和証券は研修や社内イントラへの情報発信および社外ネットワークを活用した映画上映会やイベントへの参加を通じ、LGBTについての理解促進を図り、多様な人財が安心して能力を発揮できる職場風土の醸成を行っています。こうした取組みが評価され、「PRIDE指標2019」においてシルバーを受賞、「work with Pride 2019 大阪」にも登壇しています(詳細はこちら)
証券業界では、オンライン証券のマネックス証券が2017年、同性パートナーと共有できる「パートナー口座」の提供を始めています。
参考記事:
新卒者の秋入社検討 多様な人材確保 大和証G社長(時事通信)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020122900013
大和証券、顧客の同性パートナーに家族と同様の優遇サービス提供へ…1月から(読売新聞)
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20201228-OYT1T50281/
同性パートナーにサービス拡大 大和証券、来月から金利優遇 大手で初(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20201229/ddm/008/020/075000c