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神奈川県鎌倉市、年内に同性パートナーシップ証明制度を導入へ
神奈川県鎌倉市は9月24日、市議会総務常任委員会で同性パートナーシップ証明制度を12月に導入する方針を明らかにしました。10月に市長の諮問機関に素案を提出する予定だそうです。
市文化人権課によると、対象は市に住民登録をしている成人で、条件として同居していること、配偶者がいないことなどを検討しています。自治体の事務の目的や手順を示した「要綱」に基づく方式を採用する考えで、市役所内で宣誓書に署名したカップルに受領証などを発行することを想定しているそうです。
同制度の導入をめぐり、市民が昨年6月に市議会に陳情を提出し、導入に向けた協議をはじめるよう市に求め、全会一致で採択されました。今年2月には、松尾崇市長が「現在、制度設計に取り組んでおり、2019年度早期の導入を目指す」との考えを表明していました。市は同制度の導入によって性的マイノリティの支援につなげる考えです。
神奈川県で同性パートナーシップ証明制度を導入している自治体は横須賀、小田原の2市で、横浜、相模原の2政令市も導入する方針を示しており、鎌倉市は5例目となります。
このニュースに関連し、ゲイのアーティストである田亀源五郎氏は、「現在連載中の『僕らの色彩』は、自分自身の高校時代の記憶も反映させて描いている関係で、舞台がアバウトで鎌倉近辺だったりするのだが、主人公の宙くんがこのニュースを知ったら喜ぶかな…などと、つい思ってしまった」とTwitter上で語っていました。(なお、『僕らの色彩』2巻が10月11日に発売されます。今回はサイン会などはないそうです)
ちなみに、鎌倉を舞台にして同性愛を描いた漫画としては、ほかにも、吉田秋生さんの『ラヴァーズ・キス』があります(いくつか語られるロマンスの中のひとつに男の子どうしの恋がある感じです)。2003年に映画化され、ゲイの男の子たちの恋をリアルに(変に誇張せず)描いた作品として話題になりました。
参考記事:
パートナーシップ制度、鎌倉市が年内導入へ LGBT(神奈川新聞)
https://www.kanaloco.jp/article/entry-197559.html