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2019年版の「ゲイフレンドリーな国ランキング」が発表されました
ドイツの国際的なゲイ専門旅行ガイド「スパルタカス・インターナショナル・ゲイ・ガイド(Spartacus International Gay Guide)」は2月25日、毎年恒例のゲイトラベル指数(ゲイフレンドリーな国ランキング)「SPARTACUS Gay Travel Index 2019」を発表しました。
今年はカナダ、ポルトガル、スウェーデンが同率1位となりました。同率4位の国は13もあります。
日本はどうかというと、68位です。昨年の55位から順位を下げました(ここ数年、60位前後で横ばい状態でした)。アルバニア、ベナン、ブラジル、ブルガリア、中国、コソボ、ラトビア、ベトナムなどと同じ順位です。なお、アジアで最も順位が高いのはイスラエルの23位で(イスラエルは差別禁止法、同性パートナーシップ法、養子縁組の権利があります)、次がネパール、台湾の41位です(ネパールは憲法でLGBT差別を禁じた世界で3番目の国で、差別禁止法の項目が高得点になっています)
なお、スパルタカス公式サイトの今年のゲイトラベル指数について解説したページを見ると、日本への言及がありました。
「タイ、台湾、日本、スイスは特別に注視している。2019年、同性婚に関して状況が進展することが期待されているからだ」
台湾とタイでは今まさに国会で同性婚/同性パートナー法が制定されようとしているところです。日本の場合、国会で議論されているわけではないので「?」という感じです(同性婚の訴訟が始まったというニュースのことを指しているのでしょうか?)
このゲイトラベル指数は、世界197の国を、14の指標(3カテゴリー)で評価しています。
カテゴリー1は市民権に関するものです。LGBT差別禁止法の有無、同性婚/同性パートナーシップ法の有無、同性カップルの養子縁組の権利、そして性的同意年齢の平等(ストレートもゲイも同じ)。カテゴリー2は差別についてです。HIV感染者の入国制限、プライドパレードや集会の禁止。カテゴリー3は告発や投獄、死刑などによって同性愛者を脅かしているかどうか、です。各国の状況については、ヒューマン・ライツ・ウォッチ、国連の自由と平等キャンペーン、そしてLGBTへの差別・暴力についてのニュースを参考にしています。
ちなみに、現在最下位となっているのは、ゲイを逮捕し、強制収容所に入れて拷問を加え、死者も出ているというチェチェン共和国です。
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