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ミス・ユニバースに史上初のオープンリー・レズビアンの候補者が出場

 12月8日夜、アトランタで開催されたミス・ユニバース世界大会の決勝に、同性愛者であることを公表した候補者であるスエ・ツィン・テット(ミャンマー代表)が出場し、注目を集めました。昨年、初めてトランスジェンダーの候補者(スペイン代表)が出場したのに続き、史上初のオープンリー・レズビアンの候補者がミス・ユニバースの歴史を塗り替えました。

 世界で最も有名なLGBTマガジン『Advocate』は、「スエ・ツィン・テットが今まさに、史上初のオープンリー・ゲイのミス・ユニバース候補として歴史を作った」と称えました。
「彼女はミスユニバース世界大会の直前にカムアウトを果たし、これまでの限界を打ち破った。しかし、彼女の国では、同性愛は依然として違法なのだ※」

※世界各国の同性愛者の権利状況をデータ化しているEQUALDXによると、ミャンマー(旧ビルマ)では、英国植民地時代の19世紀から男性どうしの性行為が違法とされ(女性は合法)、刑法では8〜14年の禁固刑に処されるとされています(必ずしも適用されるわけではないそうです)。差別禁止法もなく、LGBTは日常的に差別にあっているそうです。

 スエ・ツィン・テットは、「私はミス・ユニバースに選ばれたことで、レズビアンであると公表することがビルマのLGBTQコミュニティを大いに勇気づけることができる、そういう手段を得ることができました」と、『ピープル』誌に語っています。
「ビルマにおける困難は、社会にLGBTQが受け容れられていないことです。LGBTQは他の人々から見下され、差別を受けるのです」

 21歳の彼女は5年前、レズビアンであるということと、シンガーのGae Gaeと交際していることを両親にカムアウトしました。そして、今年の11月29日、インスタグラムにプライドフラッグと彼女とのツーショット写真をアップしました。

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#MissUniverseMyanmar2019 #RoadToMissUniverse2019

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 公のカミングアウトに至るまで、彼女は多大な支援を受けてきました。ミス・ユニバースが、彼女の決断に寄り添ってくれたのです。
「私たちは、ミス・ユニバース・ミャンマーのような、強くて、人々に影響を与えられるような女性にプラットフォームを与えることができて、とても光栄です。彼女は勇敢で、唯一無二のストーリーを世界に伝えました」と、ミス・ユニバースのポーラ・シュガート代表は語っています。「ミス・ユニバースは常に、自分自身に誇りを持っている女性の味方です」

 なお、ミャンマーの首都ヤンゴンでは、2018年1月に初のプライドフェスティバルが開催され、2019年1月には、初のプライドパレードが開催されました(水上をレインボーフラッグを掲げた船でパレードするものでした)
 
  


2019ミス・ユニバース、史上初のオープンリー・ゲイの候補者が注目を集める(ELLE)
https://www.elle.com/jp/culture/celebgossip/a30173066/swe-zin-htet-miss-universe-191210/

ミス・ユニバース世界大会、南アフリカ代表に栄冠(CNN)
https://www.cnn.co.jp/showbiz/35146630.html

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