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日経新聞が、東海地方で社内LGBT支援策に取り組む企業を取り上げました

 「性的マイノリティ(LGBT)が働きやすい環境づくりが中部地方の企業にも広がってきた」として、日本経済新聞電子版で、物語コーポレーション、ブラザー工業、サンゲツ、福祉の里といった企業の取組みが紹介されていました。

 まず、外食チェーンの物語コーポレーション(豊橋市)は、社内規定を改定し、同性カップルを結婚に相当する関係と認める「ライフパートナーシップ制度」を導入、同性カップルに証明書を発行し、結婚祝い金や配偶者手当などを支給することとしました。同社は昨年夏、LGBTに配慮した職場づくりを進める専門チームを設立し、全ての社員に理解を求める講習会を実施しました。今年10月には豊橋市の本社を改装し、トイレは性別に関係なく利用できるようにしたそうです。こうした取組みを進めてきた背景には、2018年の採用活動で起きた「事件」があるといいます。LGBTの求職者がカミングアウトしたところ「知識不足で配慮を欠いた発言をしてしまった」のだそうです。

 電機メーカーのブラザー工業(名古屋市)は、男女兼用でスカートとズボンを自由に選べる制服を導入したそうです。「多様な価値を認め合い、人材の定着につなげたい」との考えです。
 
 介護サービスなどを手がける福祉の里(北名古屋市)は、年内に制服の種類を増やすそうです。赤と黒という性別を強調しがちな色をやめ、一人ひとりがグレーを基調にした4色から自由に選べるようにしました。矢吹華絵社長は「マイノリティが過ごしやすい環境を整えることが、ひいては多数派の働きやすさにもつながる」と語ります。 

 前回の弊社主催「LGBT-Allyサミット」でも、職場で男女別に服装が規定されてしまっている問題について提議がありましたが(おそらく全国的にもホットなテーマだと考えられますが)、上記の両社が性別に関係なく制服を自由に選べるようにしたことは、先進的な取組みであると言えるでしょう。
  
 地道でも着実な取り組みを進めようと、インテリア用品を扱うサンゲツ(名古屋市)は、LGBTへの支援を呼びかける社内研修を実施し、賛同者(アライと自認する方)にレインボーカラーのステッカーを配っています。従業員はPCや携帯電話などにステッカーを貼り、悩みを抱える人などの相談を受け付ける意思を表しています。担当の方は「周囲にLGBTであることをカミングアウト(表明)したくない人は多い」と語ります。無理に手を上げさせるのではなく、安心して仕事ができる環境を整備するねらいだそうです。
 サンゲツはそのほかにも、社内でLGBT映画の上映会を開催したり、他社も含めたLGBT施策についての情報交換会に会場を提供したり、今年の名古屋レインボープライドにも参加するなど、多彩なLGBT支援活動を展開しています。


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参考記事:
LGBTに配偶者手当、制服兼用も 物語コーポやブラザー(日経新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52886320T01C19A2L91000/

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