NEWS

今年のTRPに参加したアダストリアが社内LGBT施策を大幅に推進

 「GLOBAL WORK」や「niko and…」、「LOWRYS FARM」など、ファッションや雑貨を中心としたブランドショップを国内外に21ブランド、約1300店舗展開する株式会社アダストリア。今年の東京レインボープライドでの「OUT IN JAPAN」撮影会に(HAREとBAYFLOWから)衣装提供したほか、社員やその家族、友人を含めた53名でパレードに参加し、また、明治通り沿いにある「niko and…」TOKYO店では、店舗のフラッグをレインボーカラーに変更し、店舗の前で一緒にパレードを応援してくださるお客様にオリジナルタオルを配布するなどしていました。
 
 そんな株式会社アダストリアが、子会社を含めたアダストリアグループとして、8月1日より、従業員一人ひとりの個性を尊重した働きやすい環境を整えるため、グループの倫理規準を変更し、LGBTに関する社内ポリシーを明文化しました。LGBTにとっても働きやすい企業を目指すべく、同性パートナーを配偶者として認める制度の拡充や、社内規程における「女性」に限定する表記の廃止などを実施いたしたとのことです。
 
<社内制度の変更点>
1. 社内規程における配偶者の範囲の拡大
 公平な福利厚生の適用ができるよう、社内規程で定める配偶者の定義に「同性パートナー」を含める文言を追記しました。これにより、社員の同性パートナーにも結婚休暇や育児・介護休業の取得、慶弔見舞金の支給、赴任手当等が認められるようになります。
2.「女性」に限定する表記の廃止
 規程上「女性」に限定している表記を削除し、トランスジェンダーの社員などにも他の社員と同様に各種制度が適用されるようにしました。
3. セクハラの対象拡大
 全ての社員がセクハラから保護されるよう社内ルールを整備しました。

 それから、これまでも行っていたこととして、トランスジェンダーの社員が社内で通称名を使用することを認めているということがあります。研修や社内イベントなど宿泊をともなう場合には、本人の希望に沿って部屋割などの配慮も行ってきたそうです。
 今回のLGBT施策の拡充の背景として、ダイバーシティ推進に関する社内アンケートの項目においてLGBTに対する従業員の関心が高かったことや、TRPへ参加したことによる機運の高まりがあったといいます。

 アダストリアグループは、「ファッションと人生を楽しみ、個性にあふれた世界をつくる」というミッションの下、CSRの重点テーマとして『人を輝かせる』を掲げています。年齢や国籍、障がいの有無、性的指向や性自認などに関わらず、多様な個性を尊重し、認め合える社会づくりに、ファッションを通じて貢献してまいります。とのことです。

 


参考記事:
アダストリアグループは同性パートナーを配偶者として認める社内制度を大幅に拡充(産経新聞)
アダストリア、同性パートナーを配偶者と認めるなど社内制度拡充(FashionSnap)


ジョブレインボー
レインボーグッズ