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「LGBTの戦後史」という壮大なドキュメンタリーが6/16、Eテレで放送
6月16日(土)23:00、ETV特集「Love 1948-2018 ~多様な性をめぐる戦後史~」というドキュメンタリーがEテレで放送されます。
「LOVE&EQUALITY」をテーマに掲げ、史上最多15万人が訪れた今年の東京レインボープライド。ここに至る過程には、自分らしく前向きに生きられる社会の実現を夢見た当事者たちの「愛と苦悩のコトバ」がありました…
戦後、同性愛者や女装者や「性転換」した人たちは異常者扱いされ、世間の厳しい目にさらされ、苦悩してきました。「ブルーボーイ」事件が起こった60年代、カルーセル麻紀さんはゲイバーで働き、差別に苦しんでいましたが、73年にはモロッコで「性転換」手術を受けます。70年代、伊藤文學さんは日本初の商業ゲイ雑誌『薔薇族』を創刊し、全国のゲイたちが出会えるきっかけを作ります。80年代、そんな『薔薇族』の表紙を、ゲイ雑誌の常識を打ち破る斬新なイラストで飾り、ゲイたちの心を照らし続けた内藤ルネさん。そして、「カミングアウト」という新たな概念を伝えた伝説のラジオパーソナリティ・大塚隆史さんは、パートナーをエイズで失ったのちも、メッセージを発信し続けました。そして、今もなお新世代の当事者たちを見つめ続けている編集者&女装パフォーマーのブルボンヌさんも登場します。
戦後、性的マイノリティたちの間で語り紡がれてきたさまざまなコトバから、愛とは何かについて考えます。愛の形に違いはあっても、私たちみんなが抱く「大切な人を思う心」をテーマにした番組です。
番組ディレクターの笹井孝介さんがこちらで、この番組を企画したきっかけ、番組の見どころなどについて語っています。
NHKに入った年に渋谷区・世田谷区で同性パートナーシップ証明制度がスタートしたそうで、ふと「ここに至るまでには、一体どんな歴史があったのだろう?」と思ったことが、番組を企画するキッカケになったそうです。
それぞれの時代に新聞記事や雑誌の投稿欄に残された「名も無き当事者たちのコトバ」も紹介されるそうで、貴重な資料となりそうです。
いま現在、性的マイノリティとして悩んでいる当事者の方々にも、先人たちの歩みとメッセージが届いたら…という願いが込められているそうです。
当事者たちの「愛と苦悩のコトバ」からたどる“LGBT”戦後史
ETV特集「Love 1948-2018 ~多様な性をめぐる戦後史~」
Eテレ
6月16日(土)23:00-24:00
再放送:6月21日(木)0:00-1:00
出演:大塚隆史、カルーセル麻紀、伊藤文學、ブルボンヌ、ピーコ
語り:三宅民夫