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Eテレ『バリバラ』で「LGBT温泉旅」が放送、5/1には別府でイベントも開催

 Eテレの『バリバラ』で昨年12月に放送された「LGBT温泉旅」。身体上の性別/性自認/性的指向が女性/女性/男性であるはるな愛さん(タレント)、男性/男性/男性であるベビー・バギーさん(ドラァグクイーン)、女性/女性/女性である一ノ瀬文香さん(タレント)、女性/男性/女性である万次郎さん(お笑い芸人)らが南紀白浜の老舗温泉宿を訪れ、性別/性自認/性的指向によって男湯と女湯に分かれて入ってみるという企画で、画期的なものとなりました。
 
 4月8日(日)夜、「LGBT温泉旅」の第2弾「【生放送】LGBT温泉旅② ~日本一の温泉街でLGBTを考えてみる~」が放送されました。ベビー・バギーさんと万次郎さんが日本一の源泉数を誇る別府温泉を訪れ、いろんなお風呂(温泉旅館や共同浴場)で性自認が男性である万次郎さんが入浴可能かどうか聞いてみるという社会実験的な企画のほか(前回は宿のお風呂を貸し切りにしてロケが行われましたが、今回初めて、万次郎さんが男湯への入浴を許可され、「男湯に入れた!夢がかなった」と感激していました)、別府温泉に関わる様々な方たちが集まり、誰もが心から楽しめる温泉のあり方を話し合うシンポジウムが行われました。(OUT JAPANが以前、別府で実施したLGBTセミナーの様子も紹介されました)
 4月13日(金)0:00(木曜深夜)に再放送されますので、ぜひご覧ください。
 また、5月1日にはLGBTと温泉について考えるイベント「LGBT温泉イベントin別府」も開催されます。LGBTの方もそうでない方も、みんなで温泉に入りながら誰もが楽しめる温泉のあり方を考えるものです(お申し込みはこちら

 性別移行途中だったり、性別適合手術を望まず専ら異性装をしているトランスジェンダーの方、Xジェンダーの方などにとって、男湯/女湯で分けられる公共のお風呂は、トイレよりもさらに高いバリア(障壁)となっていることでしょう。江戸時代には混浴が普通だったそうですが、身体上の性別や性自認にかかわらず(トランスジェンダーの方だけが我慢を強いられるのではなく)誰もが広いお風呂でゆったり入浴を楽しめるようになるといいですよね。そういう意味で、この「LGBT温泉旅」のようなポップでわかりやすい、それでいて当事者に寄り添いながら世間に広く認知を促す企画は、本当に素晴らしく、高く評価できるものと言えるのではないでしょうか。OUT JAPANもこの企画に貢献できたことを誇りに感じております。

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