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台北プライドに過去最多の13万7000人が参加、結婚の平等を訴えパレード

 2018年10月27日(土)、台北市の台湾総統府前広場で第16回台湾同志遊行(Taipei LGBT Pride)が開催されました。主催者発表で約13万7000人が参加し、昨年の12万3千人を上回る過去最多を記録しました。

 台湾で同性婚をめぐる住民投票が実施されることになりましたというニュースでもお伝えしたように、11月に婚姻平権(結婚の平等)をめぐる国民投票が実施されることになったため、主催団体は今年、「性平攻略由你説、人人18投彩虹」(18歳になったら投票に行こう)をテーマに掲げ、「愛は平等」「幸せな将来に投票しよう」といった横断幕やプラカードが掲げられました。11月の国民投票の中でLGBTに関係のある5つの項目について、この2項目は同意、この3項目は不同意、と具体的に書いたパネルを掲げる方もいました。

 台湾におけるLGBT運動の先駆者的存在で、総統文化賞も受賞している祁家威氏は、レインボーフラッグとレッドリボン(HIV陽性者への支援の意を表明)を振って、パレード参加者を応援していました。今回の国民投票については、これが成立して初めてLGBTの権利が保障されるとして、積極的な投票を呼びかけているそうです。
 英国在台事務所のキャサリン・ネトルトン代表(大使に相当)は、「台湾社会は他の国・地域の手本になれる」と語り、近い将来、台湾で同姓婚が定着することに期待を示しているそうです。
 
 パレードは、昨年に続き、3つの大きなルートに分かれて行進しました。
 東京レインボープライドは今年もフロートを出走させ、ドラァグクイーンの方たちが乗って盛り上げたり、おそろいの黄色いTシャツを着たり、大きなレインボーフラッグを持って歩いたりしていました。レザーの一団、祭り装束の一団、着物を着た一団なども目立っていました。
 弊社代表取締役・小泉伸太郎も、今年もお友達と一緒に羽織袴姿で参加してパレードを盛り上げつつ、弊社が携わるインバウンド・プロジェクト「Rainbow TOHOKU」をアピールしていました(画像はこちら)。着物は海外でたいへん受けがいいため、台湾をはじめアジア中から集まっているLGBTの方々が盛んに写真を撮ったり、SNSでも話題になっていたようです。
 
 それから、今年はゲイエリアがある西門町で初の台北市國際彩虹文化節(Taipei Rainbow Festival、台北市国際レインボーフェスティバル)が開催され、「西門駅前にステージとDJブースが出てる!」と話題になったようです。

 また、著名なフォトグラファーであるレスリー・キー氏がLGBTの写真を撮り下ろす「OUT IN JAPAN」が台湾のコミュニティとコラボした「OUT IN TAIWAN」のプロジェクトも実施され、このプライド期間中に写真展やオープニングパーティも開催されていました。
 
 昨年、アジアで初めて同性婚が認められた!と喜びに沸き、内外から人々が駆けつけ、過去最大規模となった台北のプライドですが、今年もトーンダウンすることなく、ますます盛り上がりを見せていたと言えそうです。
 
 

参考記事:
台北でLGBTパレード 13万人超参加=主催者発表/台湾(フォーカス台湾)
台北でLGBTパレード 住民投票参加呼び掛け(共同通信)
同性婚に支持呼び掛け=台北でLGBTパレード(時事通信)
「アジア最大級」LGBTパレード 同性婚問う投票控え(朝日新聞)
台北でアジア最大のLGBTパレード、外国人も含め13万7000人参加(AFPBB News)

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