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企業のLGBTへの取組みを評価する「PRIDE指標 2017」の応募要項が発表されました
6月1日、任意団体work with Pride(以下、wwP)は、企業・団体におけるLGBTなどの性的マイノリティ(以下、LGBT)への取組みを評価する「PRIDE指標」の今年の要項を発表しました。「PRIDE指標 2017」では、取組みの範囲やレベルをより具体的に知ることができるよう、各指標内で評価項目が細分化されており、評価項目の中で2つ以上の取組みの実施が必要となります(ですから、指標によっては昨年1つでよかったものが2つ求められることになり、その分、厳しくなります)。その点が昨年と異なるポイントです。
今後、6月9日(金)に「PRIDE指標 2017」説明会が開催され、7月3日(月)から募集が始まり、9月15日(金)に募集が締め切られ、今秋「work with Pride 2017 セミナー」で結果およびベストプラクティスが発表されるというスケジュールとなります。日本全国からの参加を促し、企業・団体等の枠組みを超えてLGBTが働きやすい職場づくりを実現することを目指します。
以下、「PRIDE指標 2017」についての概要、スケジュール、応募の詳細についてお伝えします(wwP公式サイトにも同じ内容が掲載されています)
企業の皆さまにおかれましては、今年もぜひ、「PRIDE指標 2017」にご応募くださるよう、お願い申し上げます。たとえLGBTについてまだ取組みがないという企業さまも、具体的にどのようなことに取り組んだらよいのかということがよくわかる指標になっておりますので、指標の項目だけでも読んでいただければと思います。
◆◆「PRIDE指標 2017」について
昨年、wwPが日本でも(すでに欧米で実施されている)企業のLGBT施策を評価する指標を策定しようと、すでにLGBTのことに取り組んできた企業や団体に呼びかけを行い、検討委員会が立ち上げられ、指標の内容や運営方法について議論が重ねられました。そうして「PRIDE指標」が生まれ、企業から取組みを募集し、秋の「wwPセミナー」で初の表彰が行われました。
第2回となる「PRIDE指標 2017」は、昨年の指標をもとにPRIDE指標運営事務局内で議論した結果、各指標の内容について、よりわかりやすく項目を分けて再定義されるかたちになりました。
指標の根幹はそのままで、各企業・団体等の取組みの範囲やレベルをより具体的に知ることができるよう、各指標内に、より具体的で細かな評価項目が設けられました(評価項目の詳細についてはwwP公式サイトをご覧ください)
今後も、企業のLGBT施策の推進の状況に応じて適宜、年単位で評価指標の見直しが行われる予定です。
◇指標の目的(※2016年度と同様)
wwPは、企業・団体等の枠組みを超えてLGBTが働きやすい職場づくりを日本で実現することを目指し、以下の目的で本指標を活用することを考えています。
1. 企業等に、LGBTが働きやすい職場の要件を認識いただき、社内施策を推進するためのガイドラインとしてご活用いただくこと
2. 毎年、本指標に基づいて企業等の取組み状況や事例を集めて評価し、優れた企業を表彰することで、LGBTが働きやすい職場づくりを応援すること
3. 募集した取組み事例の中からベストプラクティスを可能な範囲で公開し、LGBTが働きやすい職場づくりの定着の状況や具体的な方法を広く社会に認識いただくこと
◇指標名の意味(※2016年度と同様)
本指標の名称は、LGBTの企業人が誇りを持って働けるような職場環境が整備されていくことを目指し、「PRIDE指標」とされました(編注:欧米では自らのセクシュアリティに誇りを持つことがたいへん重視されており、LGBTのイベントは「プライドイベント」または単に「プライド」というふうに呼ばれています)。5つの評価指標の名称も、P,R,I,D,Eの各文字に合わせて設定されています。
1. Policy(行動宣言)
2. Representation(当事者コミュニティ)
3. Inspiration(啓発活動)
4. Development(人事制度・プログラム)
5. Engagement/Empowerment(社会貢献・渉外活動)
◆◆今後のスケジュール
2017年 6月1日(火):「PRIDE指標 2017」発表
2017年 6月9日(金):「PRIDE指標 2017」説明会(※詳細は下記をご参照ください)
2017年 7月3日(月):募集開始
2017年 9月15日(金):募集締切
2017年 9月16日(土):採点開始(指標運営委員会)
2017年 9月30日(土):採点終了、表彰企業決定および通知開始
2017年 秋:『wwP 2017 セミナー』にて、結果およびベストプラクティス発表
◇「PRIDE指標 2017」説明会
以下の通り、「PRIDE指標 2017」についての説明会が開催されます。参加は任意です。表彰制度に応募する予定のない企業の方も参加できます。
「PRIDE指標 2017」説明会
日時:2017年6月9日(金)16:30~17:30(16:00開場)
場所:日本アイ・ビー・エム株式会社(東京都中央区日本橋箱崎町19-21)
申込み方法:wwP公式サイトより、必要事項にご記入の上、お申し込みください
◆◆応募についての詳細
「PRIDE指標 2017」への応募を予定している企業・団体等の方は、2017年7月3日(月)~9月15日(金)の期間内に、所定の応募用紙を使用してLGBTへの取組みの状況(実績)をお知らせください。取組みが優れている企業やベストプラクティスについて、今秋開催予定の「work with Pride 2017」セミナーで発表される予定です。
◇応募資格
日本法に定めのある法人格を有する法人が、応募できます(例:民法上の組合、社団 法人および財団法人ならびに会社法上の各種会社、各種特別法に定められる各種法人、 地方公共団体等)
日本法人と資本関係のあるなしにかかわらず、外国法に定めのあるいわゆる外国会社は応募主体とはなりえず、その取組みは採点対象に含みません(例:国外の親会社、子会社等)
いわゆる反社会的勢力でなく、反社会的勢力との関係を持たない企業および団体に限ります。
なお、自社の子会社またはグループ会社を含めた「○○グループ」としてのグループ会社連名での応募は、当該各会社において、各指標への回答が全く同様となる場合のみ、可能とします。
◇応募方法
wwP公式サイトにて所定の応募用紙(電子ファイル)をダウンロードし、必要事項を記入のうえ、エクセルファイルまたはPDFファイルの形式で、wwP PRIDE指標運営委員会(apply@workwithpride.jp)までEメールにてお送りください。評価は従業員301人以上と、従業員300人以下の会社に分けて実施しますので、応募用紙の従業員数の項目にも必ずご回答ください。
応募用紙の記入方法については、当該電子ファイル内に掲載された記入例をご参照ください。指標内に特別の記載がない限り、原則2016年10月1日~2017年9月30日の1年間における取組みまたは状況についてのみ記載可能とします。
応募期限は2017年9月15日(金)17:00とし、応募Eメールのタイムスタンプにより日時を確認します。
応募数があまりにも多数となった場合、採点企業数を先着順で限定させていただくことがございます。何卒ご了承ください。
※会社のセキュリティ上、上記ウェブサイトにアクセスできない、または所定の応募用紙のダウンロードができない、といった場合には、wwP PRIDE指標運営事務局(contact@workwithpride.jp)までお問い合わせください。
◇採点および集計について
採点は、応募いただいた回答をもとに、wwP PRIDE指標運営委員会において公正かつ公平に行われます。5つの指標について、各指標内で2項目以上の要件を満たしていれば1点が付与されます。要件を満たしているか否かは、理由記載欄に記載された内容をもって判断します。すべての指標を満たせば5点満点となります。なお、取組みの実態が申請内容と合致しているか否かにつき、確認のために、PRIDE指標運営委員会より応募者に対してご連絡を差し上げる場合があります。
wwP PRIDE指標運営委員会は、任意団体wwPの構成団体のうち、非営利組織である、認定特定非営利活動法人法人グッド・エイジング・エールズ、特定非営利活動法人虹色ダイバーシティの二者で構成されます。指標運営委員会は非公開です。
集計も指標運営員会で行い、結果を分析しレポート冊子にまとめる予定です。ご記入いただいた取組み内容は、事前に承諾をいただいたうえで、wwP公式サイトおよび当該レポート冊子上でご紹介する場合がございます。
◇結果通知および発表について
採点の結果は、結果が出次第、順次各企業・団体等にお知らせします。
work with Pride 2017セミナー会場において、5点獲得企業・団体はゴールド、4点獲得企業・団体はシルバー、3点獲得企業・団体はブロンズとして、表彰します。
表彰の様子、表彰結果については、後日、wwP公式サイトにおいて公開されます。
◇応募に際しての留意事項
応募にあたり、以下の留意事項をお読みください。ご応募いただいた時点で、以下(1)および(2)に同意していただいたものとみなします。
(1)情報の取り扱いについて
a.本応募用紙に記載された情報は、指標運営委員会による採点および集計にのみ利用します。当該情報が、指標運営委員会以外に開示されることはありません。
b.お送りいただいたエクセルファイルまたはPDFファイルは、返却いたしません。
(2)ベストプラクティスについて
ご記入いただいた取組み内容の中から、指標運営委員会が特に優れていると判断した事項につき、ベストプラクティスとしてwwPウェブサイトおよび上記レポート冊子に掲載、または今秋開催のwwPセミナーにて紹介させていただきます。ただし、その際には、事前に掲載・紹介について承諾をいただきます。
(3)採点について
指標運営委員会による採点は、あくまで応募内容が指標に合致しているかという観点でのみ行われます。取組みの実態が申請内容と合致しているか否かにつき、確認のために、指標運営委員会より応募者に対してご連絡を差し上げる場合がございます。万が一、採点結果公表後、応募内容と取組みの実態が異なることが判明した場合、応募取消しとさせていただく場合がございます。