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プライド月間に企業が続々とLGBT支援をメッセージ
今月初め、6月のプライド月間に合わせてGoogleトップページが8色のレインボーフラッグにというニュースをお伝えしましたが、Google以外の企業も続々とLGBT支援のメッセージを込めた商品・サービスやキャンペーンの展開、素敵な取組みを見せています。まとめてご紹介いたします。
まず、ナイキは、LGBTQコミュニティにインスパイアを受けた「2017 BETRUEコレクション」を、2017年6月1日から発売。靴底のレインボーカラーが印象的な「NIKELAB AIR VAPORMAX FLYKNIT BETRUE」や、初めて8色のレインボーのスウッシュをあしらった白黒の「NIKE FLYKNIT RACER BETRUE」、左足から右足にかけて虹の色が広がるように配色されたソックス「NIKE ELITE CUSHION CREW BETRUE RUNNING SOCKS」などを発表しています。こうしたレインボーカラーのプライドモデルは、これまでアメリカだけでの展開となっていましたが、今年から日本でも買えるようになりました。
アップルは、Apple Watchのバンドに鮮やかなレインボーカラーの「プライドエディション」を追加しました。これは、昨年6月のサンフランシスコプライドに参加したアップルが、同社の従業員のみにプレゼントしたカラーモデルでしたが、オープンに販売されるようになりました。
ゲイタウンのバーやクラブなどでも人気のスミノフも、プライド月間に参加。「Love Wins」(同性婚キャンペーンの合言葉です)と名付けられたレインボーカラーの特別なボトルに、ゲイやレズビアンのカップルの写真数組がピンナップ風にあしらわれています。1本売れるごとに、LGBTの人々の平等な権利を訴える人権団体「ヒューマン・ライツ・キャンペーン」に1ドル寄付される仕組みになっています。
LAで最もインスタグラムされているメルローズ通り(LAのゲイタウン、ウェストハリウッド)に位置するポール・スミスのショップの壁が、6月に入る直前にショッキングピンクからレインボーカラーに塗り替えられました。ドラマ『ビクトリアス』のヴィクトリア・ジャスティスやメンズビューティーブロガーのパトリック・スターをはじめ多くの人が駆けつけており、新たな撮影スポットとして人気沸騰中だそうです。
日本ではLGBTマーケティングに失敗しているマクドナルドも、アメリカでは、人気商品であるフライドポテトのパッケージの裏側をレインボーカラーに変えてアピール。LGBT+コミュニティからも支持されています。
ふだんはレインボーカラーになっている商品を真っ白に変えたのが、スキットルズ。その理由を、彼らはこう説明しています。「プライド月間中に重要なレインボーはひとつのみ。だから我々は支持を表明するために自分たちのレインボーカラーを取り下げます」。LGBT+コミュニティにスポットライトを独占してもらうために、プライド月間の期間中はあえてレインボーカラーはやめるというメッセージなのでした。
それから、サッカーのアメリカ代表は、プライド月間を祝し、6月の男女フル代表の国際親善試合で、レインボーカラーの背番号を入れたユニフォームを着用しました。男女の各試合で実際に使用されたユニフォームはチャリティオークションに出品されるそうです。
なお、サッカーのアメリカ代表といえば、サッカー女子歴代最多得点記録保持者であり、アメリカ女子サッカーのエースだったアビー・ワンバック選手がオープンリー・レズビアンで、チームメイトの女性と結婚しています。