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NijiリクルーティングがLGBT新プロジェクト「アライ宣言2020」を始動

 セクシュアリティに関係なく優秀な人材を積極的に採用したいという企業への人材紹介やコンサルティング、就業を希望するLGBTへの支援、新卒採用イベント開催などを行っている株式会社Nijiリクルーティングが、LGBTを支援する「アライ」を2020年までに20万人まで増やしていこうとするプロジェクト「アライ宣言2020」を発表しました。

 Nijiリクルーティングは、LGBTダイバーシティ推進企業が自社で行っている取組みを共有したり、具体事例の意見交換を行う「LGBT-Allyシンポジウム」を開催しています。
 これまでにあいおいニッセイ同和損害保険株式会社、日本航空株式会社、日本電気株式会社、楽天株式会社、サントリーホールディングス株式会社、ソニー株式会社、ソフトバンク株式会社、スターバックスコーヒージャパン株式会社など計20社が参加しています。
 シンポジウムでは、「どうすれば会社にいるLGBT従業員が働きやすい職場をつくることができるか?」ということからはじまり、「まずは企業側がLGBTについて学び、理解して受け容れていく姿勢を今以上に発信していく必要があるのではないか」といった意見が出されました。
 第2回LGBT-Allyシンポジウムでは、日本航空の取組みが紹介されました。当初、社内に相談窓口を置いていたものの、当事者から相談が来なかったそうです。しかし、社内報でLGBT特集を組み、アライであることを発信したところ、問い合わせが3件来たといいます。社内報ではJALグループのこれまでの取組みとして、①LGBTに関する社長メッセージの発信、②LGBT研修の実施(アライマークを作成し研修受講者に配布)、③LGBT関連イベントへの協賛・参加、④同性パートナーも配偶者に準じたサービスが受けられるお客様向け対応について明記し、今後の取組みやダイバーシティ推進に取り組む経営陣からのメッセージも掲載したそうです。日本航空の担当者は「カミングアウトは強制すべきものではない。存在を明らかにすべきなのはLGBT当事者よりもアライである」と語りました。
 また、参加企業から「まだまだLGBTダイバーシティの取組みが不十分であるため社外発信をためらってしまう」という意見も出ましたが、参加した当事者の学生が「LGBTダイバーシティを推進しようとする姿勢があるだけでも発信する効果はある。ぜひ社内外で積極的に発信してほしい」と訴えました。
 
 こうした様々な企業の取組みや当事者の声を聞いて、Nijiリクルーティングは、企業や個人がLGBTアライになっていくこと、そしてLGBTアライであることを宣言・発信していくことが大事であると考え、今回の「アライ宣言2020」に至ったそうです。
 LGBTの多くは、世間に差別や偏見が蔓延しているため、職場内でカミングアウトすることが難しいという現状があります。そこで、視点を変えて、LGBTから「アライ」の姿が見えるようにする、差別心や偏見のない、カミングアウトしても大丈夫そうな人が誰なのか、わかるようにしていくという発想です。
 
 そんな「アライ宣言2020」プロジェクトの第一歩として、5月6日(土)7日(日)に東京都・代々木公園で開催される「TOKYO RAINBOW PRIDE 2017」において、Nijiリクルーティングのブースで自身がアライであることを表明できる「レインボーシリコンバンド」を配布するそうです。併せて、株式会社資生堂、アクサ生命保険株式会社、全日本空輸株式会社、株式会社ゲオホールディングスなど、計10社のLGBT関連の取組みをパネルで展示して、来場者に紹介するそうです。
 関心のある企業の皆さまは、Nijiリクルーティングのブースに足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

参考記事:
日本初「アライ宣言2020」LGBT関連、新プロジェクト始動(産経新聞)

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