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オーストラリア連邦議会で同性婚法案が可決され、結婚の平等が達成されました

 12月7日、オーストラリア連邦議会で同性婚法案が圧倒的多数で可決されました。そして、翌8日、オーストラリア連邦の元首であるエリザベス英女王の代理であるピーター・コスグローブ総督が法案に署名し、同性婚法が正式に成立しました(結婚の平等が達成されました)

 先月、オーストラリアの同性婚をめぐる自主投票(郵便投票)で賛成が反対を大幅に上回り、ターンブル首相がクリスマスまでに同性婚法案の成立を目指すとの意向を示していました。
 その後、婚姻法の「婚姻は男女間でのみ成立する」との制限を撤廃する改正案について、連邦議会で審議が始まり、まず上院で可決され、残すは下院となっていました。
 4日には、下院での審議中にオープンリー・ゲイのウィルソン議員が、同性婚が認められず苦しんできた自らの経験を語りながら合法化の重要性を訴え、そして、「やり残したことは一つです。ライアン、私と結婚してくれますか?」と、傍聴席に座っていたパートナーにプロポーズしました。彼は、はにかんで「Yes」と答え、場内は温かい拍手に包まれました(その模様を伝えたニュース動画はこちら
 そして7日、首都キャンベラの国会議事堂では、長時間にわたる審議や演説が行われ(議員の中には、レインボー柄のネクタイやソックスを身につけていた方もいました)、そして、下院で採決が行われると、反対はたった4票のみという圧倒的多数で可決されました。議場では大きな歓声が上がり、拍手が鳴り響き、抱き合ったり握手したりして喜びました。傍聴席の人々は、多様性と共存を祝う愛国歌として人気の「I Am Australian」を合唱しはじめ、一緒に歌う議員もいました。
 ターンブル首相は「これこそがオーストラリアです。ここは平等、多様性、愛、互いへの敬意を持つ国です。今日はすべてのオーストラリア人にとって、記念すべき日となりました」と熱く語りました。

 なお、オーストラリアでは、結婚しようとするカップルに対して1ヵ月前にその旨を通知する義務があるため、最初の結婚は1月9日からになるそうです。すでに海外で結婚した同性カップルも、9日から配偶者としての権利がオーストラリア国内でも認められることになります。

 オーストラリアは同性どうしで結婚できる世界で24ヵ国目の国となりました(憲法裁判所の判断で2019年からの同性婚スタートが決定している台湾とオーストリアを含めると26ヵ国目です)


参考記事:
同性婚合法化法案、下院でも可決 オーストラリア(Yahoo!ニュース AFP/時事通信)
オーストラリアでも、同性婚が認められました!(ハフィントンポスト)
オーストラリア、同性婚を正式に合法化(BBC)
オーストラリア、同性婚を合法化 世界で24カ国目(CNN)
オーストラリア、同性婚を合法化-連邦議会で法案可決(Bloomberg)

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