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ありのままの自分を祝福するLGBT成人式が札幌でも初開催

2012年1月、「望まない性の晴れ着やスーツが苦痛だったり、恋愛観の相違からくる疎外感で地元の式に出席しづらい人が少なくない」成人式をLGBTのために開催するという趣旨の「LGBT成人式」が世田谷区で初開催されました(世田谷区が後援)。早稲田大の公認学生団体「Re:Bit(りびっと)」が主催するイベントで、区長が登壇したほか、MEGUMIさん&佐藤かよさん(トランスジェンダーのモデルの方)によるトークショーなども行われました。  

その後、「LGBT成人式」は東京だけでなく大阪などでも開催されるようになっていきましたが、2016年には札幌でも初開催されることになりました。  

学生らでつくる「札幌LGBT成人式実行委員会」が2月28日、札幌市内でLGBT成人式を開催します。同実行委は「ありのままの自分を祝福し、『なりたい自分』になるきっかけにしてほしい」と参加を呼びかけています。  

実行委員会は2015年9月、LGBT向けのイベントで知り合った学生や会社員ら5人によって設立されました。市町村が開催する成人式は男性が紋付きはかまやスーツ、女性が振り袖を着るケースが多いことから、心と体の性が異なるトランスジェンダーの人たちは両親らから意にそぐわない装いを求められ、苦痛に感じることも多いといいます。同性愛者らも「ありのままの自分」で参加することが難しく、欠席したり、出席しても疎外感を感じたりすることが多いそうです。  

実行委員会に加わった酪農学園大の学生(21)は、女性の体で生まれたものの、子どものころから身体の性別に違和感を感じていました。昨年の成人式では、家族が振り袖姿での出席を期待していたが、振り袖を着ることができず、多忙を理由に欠席してしまったといいます。学生は「友人にも会いたかったし、出たい気持ちもあった。スーツという選択肢もあったけれど、(女性と)違う格好をする勇気がなかった」と複雑な心境を振り返ります。  

実行委員会の5人は「自分らしい姿で、同じ思いの人とありのままの自分を祝福する式を開きたい」として道内開催を企画。当事者が参加しやすいよう、開催場所は非公開。ホームページから申し込んだ人に対し、開催情報をメールで連絡する形です。20歳だけでなく、幅広い年齢の当事者に参加を呼びかけています。  

成人式ではそれぞれ大切な人に感謝の気持ちを伝える企画や参加者どうしの交流会も予定されています。

参考: <LGBT成人式>ありのままの自分祝福 札幌で28日 2016.2.18 毎日新聞  

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