NEWS

京都伝統産業ふれあい館がレインボーカラーの作品を展示する新コーナーを設置

 公益財団法人京都伝統産業交流センターが運営する京都伝統産業ふれあい館(京都市左京区)。伝統産業に関するネットワークづくりや情報拠点を担います。今年8月、この京都伝統産業ふれあい館で、京都の伝統産業を担う若手職人による勉強会「ふれあい館サロン」が開催されました。新規市場の開拓や新商品の開発を目指し、異業種交流の場として開かれたもので、記念すべき第1回サロンでは、性的少数者(LGBT)を対象にした観光産業の動向がテーマに選ばれました。
 和ろうそくや京友禅などの職人16人が受講し、ホテルグランヴィア京都でLGBTへの取組みを進める池内志帆さんから講演を聞きました。池内さんは、各国で開催されるLGBTイベントのことや同性婚事情を盛り込みながら、LGBT向けのツアーの開発に世界中の旅行業者が力を入れている現状を説明しました。伝統産業との関係について、性の多様性のシンボルである6色のレインボーカラーをイメージした商品づくりを取り上げ、同ホテルの依頼で6色のコースターを京友禅の職人が制作した例を紹介しました。「周囲に受け入れられているか心配する方も多いのが実情。さりげなくレインボー商品があれば、安心感の提供やリピーター獲得につながります」 
 参加者からも「うちでもつくれそう」「以前、レインボー商品の問い合わせがあった」などの声が上がったそうです。


 そしてこの12月、京都伝統産業ふれあい館に、レインボーカラーをテーマとした新コーナーが誕生することになりました。
 京都伝統産業ふれあい館ニュースレター(Vol.13)によると、この新コーナーは職人さんたちが共通テーマのもとに作った作品を展示するもので、最初のテーマとしてレインボーカラーが選ばれました。今年8月に開催された第1回「ふれあい館サロン」から生まれた企画で、職人さんたちがサロン等を通じてLGBTに関心を寄せ、作品に仕上げられたものです。「美しくてとても魅力的な作品が集まりましたよ」「紅葉も終わり、色合いがさびしくなる季節。レインボーカラーで気分もグッとあがりそうです!」とのことです。
 12月末頃からふれあい館で展示されるそうなので、京都にお出かけの際はご覧になってみてはいかがでしょうか。
(写真左:金彩トレイ、右:箔押しマグネット)

 アウト・ジャパンでも、伝統工芸の分野でLGBTとのコラボレーションを行うことで社会貢献ができるのではないかと考えております。近い将来、弊社の取組みについてもお伝えする予定です。



参考記事:
京都新聞「京都の伝統産業、新商品ヒントは 若手職人が市場開拓学ぶ」

ジョブレインボー
レインボーグッズ