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ローソン、性的少数者が働きやすい職場づくりへ
大手コンビニエンスストア・フランチャイザーである株式会社ローソンが、性的少数者(LGBT)が安心して働けるように職場環境を整備するチームを立ち上げました。チームは人事関連の担当者4人で構成され、LGBTに対する社内の理解を深めていきます。
新設されたチームは、外部の専門家を講師としてLGBTについて学ぶ研修を始めました。性の多様性に関する基礎的な知識や国内外の状況、LGBTの就職活動や就労における困難などについて学ぶもので、このほど第1回研修を開き、本社の社員約50人が参加したそうです。
具体的な施策として、コンビニエンスストアの加盟店のオーナーや従業員が記入する資料の一部で性別欄を無くすとともに、コンビニ加盟店のオーナーや従業員がローソンの経営トップに直接意見を伝えることができる「直行便」と呼ばれる用紙の性別欄を省くという取組みを始めました。
今後は行動計画の策定などを検討していくそうです。
ちなみに、毎年お盆の時期に新宿二丁目の路上で開催される「東京レインボー祭り」では、数年前からローソン新宿二丁目店の店員の方が、お祭りの間、路上の清掃(ごみ拾い)を行う姿が見られ、LGBTの方から「本当におつかれさまです」「胸が熱くなりました」といった声が上がっていました。
昨年来、大手企業が次々にLGBT施策を打ち出してきましたが、コンビニエンスストアとしては初となります。誰もが利用する(もちろんLGBTも利用する)コンビニエンスストアのLGBTフレンドリー化(アライ企業化)は、おそらく売り上げにもつながりやすいのではないかと予想されます。今後の施策にも期待が寄せられます。
参考記事:
日経電子「ローソン、性的少数者が働きやすい職場促進」
2016.12.20