GLOSSARY
LGBTQ用語解説
DEI
DEIはDiversity(多様性)、Equity(公正)、Inclusion(包摂)のイニシャルをとった頭字語。企業や社会において多様性を尊重し、すべての人が包摂され、平等・公正に扱われることを目指す考え方で、特に、歴史的に過小評価されたり社会の片隅に追いやられ(周縁化され)たり差別や迫害を受けてきたようなマイノリティグループが公正に扱われ、平等に機会を提供されるようになるための組織的なフレームワークのことを言います。
企業が女性や障がい者、外国人、LGBTQなどの多様な人たちが働きやすい職場環境づくりへの取組みをしてきた、その取組みについて、昔は単に「ダイバーシティ」と呼ばれていたのが、次第に「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」という言葉が一般的になってきました。それは、単に多様な人がいるというだけでなく、そうした多様な人たちが差別や障壁を感じることなく職場に受け入れられている、安心して働ける環境づくりという意味のインクルージョン(包摂)の意識が大切だと認知されるようになってきたからです。
欧米では、さらにそこにEquity(公正)というもう一つのキーワードを加え、DEIを謳う企業が増えてきています。
EquityはEqualityと同じようなものだと思われがちですが、両者には差異があります。
Equalityは全員に平等なサポート(支援)を提供することであり、一人ひとりのコンディションについては考慮されません。そのため、スタート地点に立つことすら困難な人もいるという状況は解消されません。
一方で、Equityは一人ひとりの状態に応じてサポートの手厚さを調整し、機会や情報へのアクセスをできるだけ可能にすることで平等や公正を目指すものです。下記の図がとても有名です。