GLOSSARY

LGBTQ用語解説

性別不合

 性別不合とは、世界保健機関(WHO)の国際疾病分類第11版(ICD-11)のなかに記されたGender Incongruenceの日本語訳です。ICD-11の内容が発表された2018年に厚生労働省が「性別不合」という仮訳を示し、それが定着しています。ICD-11においてGender Incongruenceは「個人の経験する性(gender)と割り当てられた性別(sex)の顕著かつ持続的な不一致によって特徴づけられる。ジェンダーの多様な振る舞いや好みだけでは、このグループとして診断名を割り当てる根拠にはならない」と定義されています。
 
 性別違和はアメリカ精神医学会が提示した用語で、性別不合はWHOのものですが、いずれも精神疾患としての「性同一性障害」に代わる、トランスジェンダーの経験を病気や障害として扱わずに記述するための言葉です。
 
 2024年3月、性同一性障害(Gender Identity Disorder=GID)を診断する専門の医療関係者を中心とした「GID学会」が名称を「日本GI(性別不合)学会」に変更すると報じられました。

 2024年9月、政府が正式に「性別不合」の訳を採用したと報じられました。

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