GLOSSARY
LGBTQ用語解説
ラベンダー
ラベンダー・カラーは約100年前からLGBTQコミュニティを象徴する色として様々な文脈で用いられてきました。
1950年代、米国の政府機関で働く同性愛者が解雇の危機にさらされたことは「ラベンダー色の脅威」と称されています。
1970年代、フェミニスト運動からのレズビアンの排除に抵抗するために「ラベンダー・メナス」という団体が結成されました。
1970年代、ボストンのLGBTQコミュニティがプライドのシンボルとして「ラベンダー色のサイ」を掲げたこともありました。
「ラベンダー・マリッジ」とは、クィアどうしで「異性婚」すること(友情結婚など)を指します。
ナチスが同性愛者を強制収容所に入れた際、ラベンダー・ピンクの胸章を着けさせたため、ピンクやラベンダー色が戦後、同性愛者のシンボルとなったと言われてきました(Wikipediaにもそのように書かれています)
しかし実は、その前からラベンダーが同性愛を意味する用法で使われていた事例があります。
1926年、カール・サンドバーグはエイブラハム・リンカーンの伝記で、若き日のリンカーンがルームメイトの男性と親密で、二人の関係には「a streak of lavender, and spots soft as May violets(ラベンダーの性質、そして5月のすみれのようにやわらかな場所)」があったと書いていて、リンカーンがゲイだったことのほのめかしだったとみなされています。
(Pink News「Abraham Lincoln had a male ‘roommate’ who he shared a bed with for years」より)
関連用語
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