GLOSSARY
LGBTQ用語解説
コーポレート・イクオリティ・インデックス(CEI)
コーポレート・イクオリティ・インデックス(CEI)は、米国の人権団体「ヒューマン・ライツ・キャンペーン(HRC)」が2002年から実施している、企業がLGBTの従業員や消費者、投資家などを平等に扱っているかどうかを評価する指標です。企業のLGBT社内施策(就業規則や倫理規定、福利厚生など)と公的な活動の両面から調査が行われ、0点から100点までのスケールで発表されます。企業のLGBTフレンドリー指数として最も頻繁に参照されるものです。
以下のような評価項目に基づいて、0点から100点まで採点します。
・性自認や性的指向に基づく差別の禁止を明文化しているか
・LGBTQのインクルージョンに関する社内教育を実施しているか(従業員への研修など)
・福利厚生などにおいてLGBTQを平等に扱っているか(同性パートナーへの待遇、トランスジェンダーが必要とする医療待遇の有無など)
・LGBTQコミュニティに対する適切でリスペクトを持った宣伝(LGBTQコミュニティへの支援、LGBTQ企業との取引など)
・LGBTQの平等の権利を弱体化させるようないかなる活動も拒否しているか(アンチLGBTQ組織や取引先への寄付を禁じるガイドラインの設定など)
見事に100点を獲得した企業は、「Best Places To Work For LGBTQ Equality」の認定マークを使用することが可能になります(『Out』などLGBTQマガジンに「Best Place To Work」のマークを誇らしげに掲げる企業広告が掲載されるようになり、LGBTQの消費者行動にも影響を及ぼしました)
日本で2016年に策定されたPRIDE指標は、このCEIも参考にして作られました。