GLOSSARY

LGBTQ用語解説

AFAB/AMAB

 AFAB=assigned female at birth(出生時に女性と割り当てられた)、AMAB=assigned male at birth(出生時に男性と割り当てられた)という意味です。
 
 自身をノンバイナリーと自認している方の中には、出生時に割り当てられた性別(戸籍や出生証明書に記された性別)が女性の方も男性の方もいらっしゃいます。サム・スミスはAMABのノンバイナリーですし、宇多田ヒカルさんはAFABのノンバイナリーということになります。
 その出生時に割り当てられた性別がノンバイナリーの経験にどう影響するかということを説明しようとする場合などに、いちいち「出生時に割り当てられた性別が女性/男性のノンバイナリー」と言わなくても伝わるような言葉として、海外でAFAB/AMABという言い方が以前から用いられていました。
 日本でも2010年代からLGBTQ(性的マイノリティ、クィア)についての世間での認知が進み、Xジェンダーという言葉などは割と早くから知られていた印象ですが(FTX、MTXという表記もよく見かけました)、サム・スミスがノンバイナリーであるとカムアウトした、といったニュースがふつうに報じられるようになり、2022年に宇多田ヒカルさんもノンバイナリーであるとカムアウトしたことなどもあいまって、ノンバイナリーという言葉(やジェンダーニュートラル、ジェンダーノンコンフォーミング、ジェンダークィアなど)や男女二元論にとらわれないジェンダーのありようについての認知が広がってきているように思われます。そうしたなかで最近、LGBTQコミュニティやその周辺で少しずつAFAB/AMABという言葉も使われるようになってきています。
 
 例えば性的マイノリティという言い方に抵抗がある方が(自分のことをマイノリティだとは思っていないなど、様々な見方があります)ニュートラルなLGBTQという言い方を使うべきだとおっしゃるような意味で、AFAB/AMABを使うべきだ、ということは全くありません。どちらかというと、性的指向・性自認・性表現をSOGIEと略したほうが便利、というのに近いです(欧米に多い略語の一つですよね)
 
 
 ご参考までに、出生時に割り当てられた性別を意味する略語としてはAGAB=assigned gender at birthがあります。(ただし、「あなたのAGABは何ですか?」と尋ねるのは多くの方にとって失礼にあたりますし、あまり使う機会はないかもしれません)
 

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