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レポート:第2回レインボープライドたからづか
6月23日日曜日、宝塚市で2回目となる「レインボープライドたからづか」が開催されました。雨模様だったにもかかわらず、パレードのときは雨がやんでくれました。VENさんのレポートをお届けします。
2024年6月23日(日)、宝塚市で「第2回レインボープライドたからづか」が開催されました。関西は梅雨入り直後で、パレード前日辺りから雨が降る所が多くなっていたため、当日の天候が気になっていました。主催するミリオンベルたからづかのSNSでは小雨決行とアナウンスされていました。
果たして、6月23日の当日は、小雨とは言えない雨が降っていました。
集合時間の30分前くらいに宝塚市立文化芸術センター大屋根ひろばに着くと、主催のミリオンベルたからづかの方々やボランティアの方々が準備をしているところでした。雨にもかかわらず参加者の方々が続々と集まってきました。メッセージコーナーがあり、みなさん、思い思いのメッセージを付箋に書いて貼っていました。
13時にプレステージがスタートしました。
オープニングは滋賀県彦根市でパートナーシップ宣誓第1号なったカップルによるトーク。昨年のレポートでも詳しくお伝えしたように、宝塚市は日本で4番目に「パートナーシップ宣誓制度」を実現した街ですが、今回は彦根市のカップルが、市の状況や、お二人のパートナーシップのこと(長続きの秘訣など)を話しました。
開会のスピーチが行なわれました。6月23日なので「沖縄慰霊の日」のことにも触れられていて、素晴らしいと思いました。続いて代表の方がご挨拶。まだまだ生きづらいマイノリティの現状を何とか頑張って変えていこうという力強いメッセージでした。
宝塚市の副市長も挨拶しました。
それから、駆けつけてくださった各政党の議員の方々がスピーチしました。立憲民主党から石川大我参議院議員をはじめ、桜井周衆議院議員や地方議員の方々が来られたほか、社民党、共産党、無所属の市議会議員の方などたくさん来られ、LGBTQ支援のスピーチをしてくれました。
続いて、来場したTransgenderJapan、レインボーフェスタ!、日本SRGM連盟、岸和田レインボーパレード、性善寺の方、カメラマンの方々などがスピーチしました。
昨年同様、パレードの前に階段のところで記念撮影をしました。みなさん、素敵な笑顔でした。
パレード出発に向け、整列が始まりました。横断幕を持った実行委員の方々やお子さんの後ろに参加者が並んでいきます。この頃には雨もほとんど気にならないくらいの小降りになっていました。
本当は今回、宝塚市立文化芸術センター→花の道→武庫川河川敷という昨年より長いコースを歩く予定でしたが、天候の事情で、花の道で現地解散するかたちに変更されました。
14時過ぎにパレードがスタートしました。
カラフルでかわいいバルーンを身を纏った方、プライドフラッグを持った方、レインボーカラーのTシャツを着た方など、みなさん思い思いのいでたちで歩いていました。
信号を渡り、花の道の方へ進んでいきます。
音楽もマイクもありませんでしたが、先頭の実行委員が声を張り上げ、その後を参加者が続いていきます。「ありのままに、自由に、生きていこう」「差別を、なくそう」「楽しく、歩こう」など、前向きなメッセージでした。
宝塚劇場の前を通り、花の道を進んでいきます。宝塚劇場は宙組の公演日ということもあり、人がたくさんいらっしゃいました。
雨はすっかり上がり、薄日がさしてきました。
花の道の途中のところでゴール。上の歩道から集合写真を撮影をして、パレードはお開きとなりました。
手作り感満載の、温かなパレードでした。そんななかにも、凛としたプライドがありました。
また来年も開催されるそうですので、笑顔のみなさんと来年もお会いしたいと思いました。
(取材・文:VEN)
VEN
岐阜県在住のゲイ(50代)で、1994年の日本初のプライドパレードから現在に至るまで、全国で開催されるプライドパレードのほとんどに参加し、自身のPRIDEを示しながら地方のパレードも応援してきた方で、その参加回数は100を超えています(おそらく日本一)。2006年の第10回レインボーマーチ札幌のステージでは、全10回に参加したとして「皆勤賞」を授与されています。「愛知・岐阜にパートナーシップ制度を求める会」や「性別や性的指向・性自認に基づく差別を根絶する愛知アクション」にも参加しています。2023年6月21日の朝日新聞「ひと」にも登場しました。
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