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レポート:三重レインボーパレードin津まつり2023
10月8日(日)、今年も地元の「津まつり」に参加するかたちで三重レインボーパレードが開催されました。昨年よりも少し多い県内外の50名くらいの方が大きなレインボーフラッグを持って「ハッピープライド!」のかけ声とともに、目抜き通りを元気にパレードしました
2023年10月8日(日)、今年も地元の「津まつり」大パレードの一つのフロートとして参加するかたちで三重レインボーパレードが開催されました。レポートをお届けします。(取材・文:後藤純一)
三重県では「ELLY」という地元のLGBTQ団体が県などに働きかけを行ない、2016年から「みえレインボーフェスタ」を県内各地で開催してきましたが、2017年からは「津まつり」という地元のお祭りの大パレードに一つのフロートとして参加するかたちでパレードも開催してきました。2020年以降はコロナ禍の影響で中止やオンライン開催となってしまい、昨年、3年ぶりにリアルにパレードが開催されました(昨年のレポートはこちら)
三重県って温暖な気候の地というイメージがあったのですが、10月8日は空に厚い雲が広がり、まあまあ寒い日になりました。
今回は津駅前に1泊して、集合場所の市役所前まで歩いて行くことにしたのですが(会場から津駅までの距離感を測りたかったので)、とんでもなく遠くて、途中で後悔しました…。集合時間の11時を少し過ぎてしまいましたが、体は適度にあったまりました。
津市随一の目抜き通りである国道23号から市役所前にかけては、祭りを見物する人たちでごった返していて、こんな人混みのなか、みんながいる場所を見つけられるだろうか…と心配だったのですが、レインボーカラーの一団が遠目からも見えて、難なくたどり着けました。
みなさん、思い思いにレインボーを身にまとったり、プラカードを持って来たり。そのなかには、8月に台湾で婚姻届を提出した柴口征寛(しばぐちまさひろ)さんと劉霊均(リュウ・レイキン)さん、岐阜のVENさん、LGBTと家族と友人をつなぐ会(三重)を運営してきて、今年3月、親の有志の会の一員として「子どもたちの命を守る法整備」を政府に要望した浦狩さんなどの姿もありました。
主催の方たちが、三重に由来する和テイストのカラーリングで全長30mもある巨大なレインボーフラッグを広げ、準備を始めました。(残念ながら今年も半分の15mで行進することになりました)
11時半を過ぎた頃、三重レインボープライドが「津まつり」大パレードの25番目のフロートとして出発しました。
先導するレインボーカラーの車からはマッキーの「どんなときも」が流れ始めました。先頭では主催の山口颯一さんが、マイクで沿道の方たちに呼びかけを行ないます。
出発地点では、今回も、市のほうから三重レインボープライドについてのアナウンスがあり、沿道の大勢の方たちにもその趣旨が伝わるようになっていました。沿道の市民の方たちが見守るなか、三重レインボープライドの参加者のみなさんは、大きなレインボーフラッグを持って行進を始めました。
音楽がPerfumeになり、あゆになった頃、パレードの一行はメインストリートの国道23号に到着し、少し待機。そうしてレディ・ガガの「Born This Way」を流しながら改めて6車線の目抜き通りをパレードし、「ハッピープライド!」のかけ声とともに意気揚々と歩きました。
昨年と同様、雨がポツポツと降るなかでのパレードとなり、終わるとザーザー降りに…という雨模様で、ちょっと残念でしたが、パレードの最中は傘なしでも歩ける感じだったのは、みんなの思いが通じて、天の神様もちょっと待ってくれたんだね、と思えました。パレードのジンクスというか、天の采配のようなものを感じずにはいられませんでした。
沿道のアーケードの商店街(たぶん津市随一の繁華街)でパレードを見物する市民のみなさんの反応は、昨年は怪訝そうな顔で見ている方たちの印象が強かったのですが、今年は、笑顔で手を振ってくれたり、他のフロートの(よさこいとかの)若い方が元気に手を振ってくれたりもして、ちょっと前向きになった気がしました。
きっと毎年、このパレードを続けていくうちに、三重の市民のみなさんももっとLGBTQフレンドリーに変わっていくことでしょう。(そしていつか、参加者が100名くらいになるといいですね)
主催者のみなさん、参加したみなさん、おつかれさまでした!
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