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レポート:レインボーフェスタ!2023(1日目)

大阪の扇町公園で10月7日(土)・8日(日)、「レインボーフェスタ!2023」が開催されました。今回も1日目だけですが、素晴らしいステージパフォーマンスの数々や、会場の賑わい、祝福感に満ちたイベントの様子をレポートいたします

 三連休の初日となる10月7日(土)、大阪は、曇りがちながら時折晴れ間ものぞくような、暑すぎることもなく、ちょうどいい感じのイベント日和となりました。
 
 昨年、3年ぶりのリアル開催となったレインボーフェスタ!は、ゲートで検温と消毒を行なうなどコロナ対策が実施され、出展ブースの数もちょっと少なめな印象でしたが、今年はそうした規制もなく、以前のような、というより、以前よりもさらにパワーアップしたイベントになりました。

 扇町公園に到着すると、たぶん過去最多であろうたくさんの出展ブースが所狭しと公園を埋め尽くし、ステージは初めて屋根付きの立派なものになっていて、すごい!と思いました。(会場では、のりピーを雨に濡らすわけにはいかないものね、との声も聞かれましたが)昨年、2日目が大雨だったため、パレードもさることながらステージイベントの出演者のみなさんが雨に濡れながらパフォーマンスするはめになり、今年はそのようなことがないよう、「どのような天候の下でも参加されるみなさまにイベントを楽しんでいただけるよう、万全の準備をしたい」との思いで、クラウドファンディングが実施され、無事にお金も集まり、このような降雨対策も万全な立派なステージの設置が実現したのでした。

会場の様子

今年は屋根付きの立派なステージが設置されました
 

ステージ(前半):素敵なパフォーマンスの数々

 11時、今年のレインボーフェスタ!はKeNyoさんのステージで幕を開けました。
 初めて拝見したのですが、HIP HOPなテイストだったりK-POPのようなテイストだったりイマドキなサウンドでありながら、「男は男らしく、女は女らしく、そんな時代に終わりを告げよう」というクィアなメッセージソングも歌ったりして、とても素敵でした。ダンサーさんも含めてみなさんピンクの衣装で統一されていて、とてもキュートでした。

 それから、実行委員会から司会のお二人が登場し、ご挨拶や、様々なアナウンスをしました。

 続いて、関西のVocal&Danceグループ、ReSTA*のみなさんがパフォーマンスを披露。なにわ男子やキンプリのような男の子ソングだけでなくTWICEの「YES or YES」などもやってくれて、オーディエンスも盛り上がっていました。全員が歌って踊れる方たちなのですが、この日のために一生懸命仕上げてきてくれたんだなということがひしひしと伝わってくる、とても熱いステージでした。

 H-pag!でも活躍しているスギハラユウジさんは、オリジナルのロックな楽曲のライブを披露。途中、キーボード(H-pag!での担当カラーの赤のキーボードでした)を弾くなどして盛り上げてくれました。

 TikTokで1万件以上楽曲が使用されている「ごはんがおいしいナァ!」をはじめ、「バナナは腐りかけが一番うまい!」「一度くらい寝たくらいで信じることできない」など、個性的な楽曲を歌うジャパニーズ・ゲイ・アイドリスト、ボンバー☆チャマタソ。さん。「今日はごはんがおいしいナァ」の「ごはん」を「たこ焼き」や「串カツ」に変えて歌ってくれました。

 ほぼほぼレインボーフェスタ!のレギュラー出演者となっている地元のアイドル、TEN6のみなさん。人数が少なくなってちょっと寂しいですが、モー娘。メドレーなどを元気に披露してくれました。ファンの男性たちも最前列で応援したり、「恋愛レボリューション21」を一緒に踊ったりしていました。

 大阪が誇るハロプロ楽曲ダンスカバーグループ、H-pag!のみなさん。いつも楽しいステージで盛り上げてくれるのですが、今回は、ハロプロって「愛の〜〜」っていうタイトルの曲が多いですよね、ということで、「愛の〜〜」メドレーを披露したり、メッセージ性のある歌をセレクトしてパフォーマンスしてくれました。来年、結成20周年となるそうです(おめでとうございます)



出展ブース:色とりどりの企業・団体が協賛

 ここでブース紹介にまいりたいと思います。ステージの合間にブースを取材しているので、たくさんある中のほんの一部しかご紹介できないのですが、ご容赦ください。
ドラァグクイーンがおもてなしするZIMAのブース

ゴージャスなドラァグクイーンをフィーチャーするプロジェクト「DRAG QUEEN PROJECT TOKYO」。自身のポートレートの前でフェミニーナさんが写真に写ってくれました

昨年オープンした大阪のコミュニティセンター「プライドセンター大阪」のみなさん

LGBTQも自分らしく生き生きと働けるようにと頑張る大阪の会社「アカルク」のみなさん

関西中のレインボーイベントに協賛してくださっている株式会社アワーズ(アドベンチャーワールド)のみなさん

LGBT-Allyプロジェクトでは、アライ企業の取組内容を紹介。「超多様性トークショー!なれそめ」にも出演している潤さんやKANE&KOTFEさんも来てくれました

英国で同性婚したインフルエンサーのKanさんが「結婚の自由をすべての人に」を応援してくれていました

様々なLGBTQのイベントや企画に協賛してくれているTENGAさん。かぶりものがかわいいですね

「私たちだって“いいふうふ”になりたい展」を主催するカラフルブランケッツのブース。レインボーウエディングケーキが展示されてました(78%は同性パートナーシップ証明制度導入自治体の人口カバー率ですね)

京都の老舗法衣店「直七」がレインボーカラーの念珠を製作。仏教系の方々がこうしてLGBTQイベントに参加してくださるのが素敵だなと感じました

いち早く同性パートナーシップ証明制度を実現した三重県伊賀市に大阪から移住したことで知られるカップル(加納さんと嶋田さん)。イベント終わり間際で片付けをしていらっしゃる時におじゃましたのですが、快く写真に写ってくれただけでなく、お菓子をくれたりもして。とても感じのいいお二人です

大阪府のブースにもずやんも来てくれてました(大阪府広報担当副知事なんだそう)



ステージ(後半):素敵なパフォーマンスの数々

 TGCなどと並ぶ日本最大級のファッションショーイベント「KANSAI COLLECTION」がレインボーフェスタ!に登場しました。前半はピンクをベースカラーとしたコレクション、後半はレインボーカラーのコレクションで魅せてくれました。
ピンクにもいろんなピンクがあるんだなと再確認。キレイでした

レインボーカラーになるようにアレンジしてくれたショー。男の子のモデルさんも参加してくれてうれしかったです


 14時頃、JAPAN PRIDE NETWORK(全国のプライドイベントの主催者の方たち)として東京トランスマーチ、名古屋レインボープライド、京都レインボープライド、九州レインボープライド、島根レインボーパレードの方たちが登壇し、一言ずつスピーチしました。
11月19日に開催の東京トランスマーチ。共同代表の畑野とまとさんは、LGBTQへのバックラッシュが本当にひどい、今までこんなにひどい年はなかった、ビヨンセがライブで「Trans is beautiful」と言ってくれて本当にうれしかった、と語りました

名古屋レインボープライドのスタッフの方。来年は6月15日に開催だそうです

京都レインボープライドのスタッフの方。来年は3月23日に開催だそうです

九州レインボープライドのスタッフのみなさん。今年は11月4日・5日、初の2days開催となります!

島根レインボーパレードのドリーさん。11月25日、山陰地方初のパレードが開催されます


 ステージ前に花道が設置され、RAINBOW FESTA COLLECTIONのファッションショーが行なわれました。
 前半のショーでは、ゲイのYouTuberとして人気の「2すとりーと」のお二人、小原ブラスさん、若林佑真さん、樹梨杏さんといったゲストのみなさんが登場しました。
2すとりーとのたつやさんのポーズが素敵です♪

白地にレインボーカラーをあしらった素敵衣装は、NRPの樹梨杏さん

 後半は、以前レインボーフェスタ!で結婚式を挙げ、「超多様性トークショー!なれそめ」にも出演した井上ひとみさん&瓜原淳子さんカップルや、MixRainbowのみのりさんなど、関西のLGBTQコミュニティの方たちがたくさん出演しました。とてもカラフルで素敵でした。



 続いて小原ブラスさん&若林佑真さん(同じ事務所だそうです)によるトーク、2すとりーとのお二人によるトークの時間も設けられました。
小原ブラスさんと若林佑馬さん。逆風が強い昨今ですが、今日この場だけはハッピーに過ごしましょう!とのメッセージをくれました

2すとりーとのお二人。楽しいトークで盛り上げてくれました


 15時半、お待ちかねのオバチャーンが登場。相変わらずパワフルで、トークも面白くて、たくさん笑わせてくれました。びっくりしたのは、オバチャーンのファンの外国人の方がわざわざカナダから来ていたことでした。最後は自由にステージに上がって一緒に踊れたりもして、ホントにハッピーな盛り上がりを見せました。たぶんステージ前の観客の熱気も最高潮だったんじゃないでしょうか。
平均年齢70代ながらめっちゃパワフルで元気をもらえたオバチャーンのパフォーマンス

オレンジの方が終始「変顔」で、芸人魂を感じさせました

最後はお客さんもステージに上がって一緒に楽しみました。海外のファンの方も!

 そして、プライドイベントになくてはならない、ドラァグクイーンのショーの時間がやってきました。
 今回の「なにわクイーンズ」は、キラキラさん(from UK)、雄大と書いてゆうたさん、ベルマべルさん(from USA)、フェミニーナさんというゴージャスな4人。
 キラキラさんは素晴らしくゴージャスな赤い衣装だったのですが、よく見るとたこがモチーフになっていて(たぶんたこ焼きをイメージ)、大阪らしさを感じさせました。女性のダンサーたちを従え、カッコいいダンスで魅了しました。
ゴージャスなパフォーマンスで魅了したキラキラさん

 雄大と書いてゆうたさんは、YOASOBIの「あの曲」で、お客さんにもサイリウムを配ったりして楽しいステージで盛り上げてくれました(終わった後、回収してたのも面白かったです)
今年も盛り上げてくれた雄大と書いてゆうたさん。オタク隊のお二人も素敵でした!

 ベルマベルさんは、英語のプライドソングを日本語に訳したうえで生歌で歌うという、幾重にも手の込んだパフォーマンスを披露してくれました。プライドイベントにふさわしい、感動的で素晴らしい時間でした。
ベルマベルさん、プライドイベントにふさわしい、素晴らしいパフォーマンスでした

 先日「Gathering」というスゴいイベントを成功させた関西のドラァグ界の重鎮・フェミニーナさん。広くなったステージをめいっぱい使って、圧倒的に美しくゴージャスなショーを披露し、オーディエンスを沸かせていました(めっちゃ写真撮られてました) 
フェミニーナさん。広いステージをめいっぱい使った美しくもゴージャスなショーに、みなさんウットリしていらっしゃいました

素晴らしかったです。拍手!

 そして、この日の大トリ、天道清貴さん。今回のレインボーフェスタ!のテーマソングに選ばれた『あなたにスマイル』、何度聴いても泣けてしまう『虹の向こうへ』、2001年の大ヒット曲『The Only One』など、名曲の数々を披露してくださいました。コーラスのみなさんのたたずまいや表情にも涙させられました。いつもながら素晴らしいライブでした。
天道清貴さんのライブは、いつもながら本当に感動的でした

 最後に司会のお二人がご挨拶する頃には、辺りも暗くなりはじめていました。
 豪華ゲストも登場する一方、LGBTQコミュニティの方たちもたくさん登場し、プライドイベントらしい手作り感や温かさもあり、何よりもハッピーな祝福感や楽しさに満ちていて、いろんな方たちとハッピープライドな交流ができて、心洗われ、癒される、本当に良いイベントでした。 
 特にトランスジェンダーの方など、生きづらさを感じている当事者の方もいらしたと思うのですが、きっと「今日は本当によい一日だったなぁ」と思えたのではないでしょうか。
 たくさんのアライ企業・団体のみなさんの協賛のおかげで、この素晴らしいイベントが成り立っていると思います。私からも感謝申し上げます。
 
* * * * * * 

 2日目は残念ながら今年も雨模様に…でも、昨年ほどの土砂降りではなかったそうで、約1500人の参加者のみなさんが「ハッピープライド!」のかけ声とともに天神橋筋〜都島通り〜新御堂筋〜扇町通という堂山をぐるっと回るようなコースで大阪の街をパレードしたそうです。
 また、大トリで酒井法子さんが出演し、たくさんの方が駆けつけ、盛り上がりを見せたようです。 
 2日間の総来場者数は過去最多の約2万8千人に上ったと発表されました。

 来年は扇町公園でのレインボーフェスタ!になってから10周年を迎えます。きっと盛大に開催されることでしょう。楽しみですね。
 また来年、あの場所で、笑顔でお会いしましょう。

(取材・文:後藤純一)

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