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レポート:第5回宮崎レインボーパレード
8月3日に開催された第5回宮崎レインボーパレード(1日目)の模様をVENさんがレポート。街中にもレインボーが見られ、宮崎のコミュニティのパワーが感じられました
今年で5回目となる「宮崎レインボーパレード」が8月3日に行なわれました。パレードは11日にも行なわれます。
宮崎では毎年この時期に、県庁がレインボーカラーにライトアップされ、それに合わせて、パレードやイベントが行なわれてきました。コロナ禍で2020年にライトアップが中止された時も、感染予防策を講じながら、映画上映会の後にパレードを少人数で行ないました(レポートはこちら)
今年は8月3日と11日にパレードを行なうとアナウンスされていたので、私は3日のほうに参加することにしました。
宮崎市では、スタート地点の市役所前広場にある市民プラザもレインボーカラーにライトアップされ、パレードに華を添えてくれていました。市役所内の階段も、プログレスプライドフラッグカラーに装飾されました。実行委員の方々が自ら装飾したそうです。大変だったと思います。
宮崎駅前と県立病院前のデジタルサイネージでは、パレードの30秒CMが流れていました。
老舗百貨店の宮崎山形屋には、性の多様性人権週間で「違いをチカラに笑顔あふれる宮崎市へ」と書かれた懸垂幕が掲出されていました。
そして、宮崎市だけでなく、昨年に引き続き延岡市城山公園三階櫓台石垣、今年から新たに日向市役所本庁舎もレインボーカラーにライトアップされたそうです。
宮崎市内の公共掲示板にもパレード告知のポスターが掲示されていました。実行委員会の方々が自ら夜中まで掲示作業を行なったそうです。
パレードだけでなく、行政や企業とも連携して様々、素敵なことを行ない、市民にアピールしていく姿勢が素晴らしいと思います。
レインボービュー宮崎のみなさんには頭が下がります。
集合時間の19時近くになると、集合場所の宮崎市役所前広場に参加者の方々が集まってきました。参加は予約制で、定員が設けられていたのですが、この日はすでに定員に達していました。夕焼けの空に、私たちを祝福するかのように、虹がかかりました。きれいでした。
ブースには無料のドリンクが用意され、物販プースではフラッグやシール、小物が販売されていました。大阪から参加していた藤田さん(何年もLGBTQ支援に携わっている方)もブースのお手伝いをしていらっしゃいました。
時折、雨が降るなか、オープニングイベントとしてトークライブがスタートしました。レインボービュー宮崎の山田さんがご挨拶したあと、参加はできないもののメッセージを寄せてくれた人のメッセージを実行委員や宮崎市職員の方が代読しました。当事者の学生からのメッセージには涙があふれました。その後、参加者の方もスピーチし、地元の渡辺創衆議院議員のメッセージを山内かなこ県議会議員が代読した後、自らもスピーチ、その後、石川大我参議院議員もスピーチしました。最後に、パレードを企画運営した山田さんや、実行委員の方も熱いスピーチを行ないました。「「Happy Pride」と言いますが、今は「Happy」と言える状況ではありません」という山田さんのスピーチには、背筋が伸びる思いでした。
すっかり日も暮れた19時半過ぎ、いよいよパレードがスタートしました。この頃には雨も上がり、みなさん元気に県庁へ向かって歩きはじめました。手に持っている光る風船がとてもきれいでした。時折「宮崎プライド」とコールしながらパレードは進んでいきます。宮崎県や近隣の県だけでなく、大阪、東京、千葉などの方なども参加していいました。
歩道を歩くかたちのパレードで、何度か信号で止まったりしながら、30分くらいで宮崎県庁前に到着しました。
レインボーカラーにライトアップされた県庁舎は本当にきれいでした。
最後に集合写真を撮りました。静止画と動画で撮影したのですが、動画は、宮崎県知事に向けた「県でもパートナーシップ導入をしてください」とメッセージを込めたものも撮りました。きっとメッセージは知事に届き、導入に向けて動いてくれると信じます。
こうして宮崎プライドパワー全開のパレード(1日目)が終了しました。
宮崎レインボーパレードは、距離的には短いパレードなのですが、毎年熱いプライドを感じさせます(私は2020年から4回参加させていただいています)
先にもお伝えしたように、パレードは8月11日(山の日)にも行なわれます。Marriage For All Japanとグリーンバードのみなさんも参加されるそうです。
今週は台風6号の影響が心配されるのですが(大きな被害が出ないことをお祈りします)、今のところ11日は雨は降らない予報ですし、猛暑日でもないようです。2回目のパレードも無事に成功することをお祈りします。
(取材・文:VEN)
VEN
岐阜県在住のゲイ(50代)で、1994年の日本初のプライドパレードから現在に至るまで、全国で開催されるプライドパレードのほとんどに参加し、自身のPRIDEを示しながら地方のパレードも応援してきた方で、その参加回数は100を超えています(おそらく日本一)。2006年の第10回レインボーマーチ札幌のステージでは、全10回に参加したとして「皆勤賞」を授与されています。「愛知・岐阜にパートナーシップ制度を求める会」や「性別や性的指向・性自認に基づく差別を根絶する愛知アクション」などにも参加しています。
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