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　2022年10月23日（日）、新潟県で初めてのプライドパレードとなる「新潟プライドパレード」が新潟市で開催されました。日本で最もたくさんパレードに参加している人であるVENさんによるレポートをお届けします。
　
VEN
岐阜県在住のゲイ（50代）で、1994年の日本初のプライドパレードから現在に至るまで、全国で開催されるプライドパレードのほとんどに参加し、自身のPRIDEを示しながら地方のパレードも応援してきた方で、その参加回数は100を超えています（おそらく日本一）。2006年の第10回レインボーマーチ札幌のステージでは、全10回に参加したとして「皆勤賞」を授与されています。「愛知・岐阜にパートナーシップ制度を求める会」や「性別や性的指向・性自認に基づく差別を根絶する愛知アクション」にも参加しています。




　2022年10月23日（日）、新潟県初のプライドパレード「新潟プライドパレード」が新潟市で開催されました。この日は新潟市長選挙の日でもありました。
　新潟プライドパレードは、共同代表の一人の方の「新潟でパレードを開催したい」というツイートをきっかけに、賛同する人が集まって、開催が実現したものです。

　

　当日、朝は晴れ間が見えていたのに、だんだんと雲行きがあやしくなってきました。
　13時前には、集合場所の弁天公園に、参加者の方々が集まってきました。東京トランスマーチから畑野とまとさん、YouTuberのりょうさんなどもいらしていました。昨夜、私が呑みに行ったバーのお客さんもいらしていました。参加受付がはじまり、その後、共同代表の方からオープニングの挨拶がありました。
　







　13時30分、雨が降りだしていましたが、パレードがスタートし、みなさん元気に歩き出しました。
　りょうさんは新潟出身で、学生時代に着たくても着れなかったという学ランを着てパレードを歩いていました。りょうさんの前日のツイートを拝見し、泣きそうになりました。学ラン、とても似合っていました。
　JR新潟駅に近い弁天公園を出発し、繁華街を通り、パレードは新潟の街を進んでいきます。沿道から手を振ってくれる人もいました。先頭では交代でマイクを握り、パートナーシップ制度で満足していません。同性婚を！」「バイナリーだけでなく、ノンバイナリーもいます！」など、熱いメッセージを伝えていきます。
　その後、信濃川にかかる萬代橋を渡りました。個人的に大きな橋を渡るパレードは初めての体験でした。強風のため、傘やフラッグはたたんで橋を渡りました。
　途中、気がつくと雨は上がっていました。新潟のパレードやデモでは初めてだという古町通の商店街を通り、お店のみなさんにもアピールしました。
　街頭でパレードを見ていた方に感想をお聞きすると、「新潟でもこのようなパレードが開催されて良いと思う。しばらく新潟を離れていましたが、新潟でパレードがあると聞いて見に来ました」（Hさん）、「パレードをすることで新潟がどう変わるか注目したい」（K.Jさん）といったコメントが返ってきました。
　アーケードを抜けて、他門川公園へ向かいます。相変わらず沿道からは、手を振ってくださる方々がいらっしゃいました。






　他門川公園にゴール。その後、エンディングイベントが行なわれました。
　パレードに寄せられた応援メッセージの紹介、東京トランスマーチの畑野とまとさん、YouTuberりょうさん、その他参加者の方々からのスピーチと続き、最後に記念撮影をしました。40名程の参加者でした。
　




　新潟のパレードはまだ終わりません。11月13日（日）に長岡市でも開催されます。なぜ同じ新潟県の2ヵ所でやるかというと、「様々な理由で「行けない」「いられない」と諦めざるを得なかった人達が、それでも「ここにいる」と訴えられる場であるように、無いことにされないように」新潟市のパレードに参加しづらい方が長岡市のパレードへ、長岡市のパレードに参加しづらい方が新潟市のパレードへ参加できたら、という思いなんだそう。
　長岡市のパレードの詳細は今後、公式Twitterで随時更新されていくそうです。今回参加できなかった方は、長岡のパレードに参加してはいかがでしょうか？

（取材・文・写真：VEN）


【追記】
　新潟のパレードでは、慣れないスピーチを精一杯している代表の方の姿に心打たれました。全国のパレードを取材してYouTubeに掲載している秋山理央さんが、そのスピーチを文字起こしして紹介してくださっています。ぜひ読んでみてください。
https://note.com/rio_akiyama/n/n4484824c090b