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特集:トランスジェンダー認知週間2022
1月20日はトランスジェンダー追悼の日、そして11月13日〜19日はトランスジェンダー認知週間です。これに合わせ、今年の11月もトランスマーチや映画上映など様々なイベントが開催されます
11月20日はトランスジェンダー追悼の日、そして11月13日〜19日はトランスジェンダー認知週間です。これに合わせ、今年の11月もトランスマーチや映画上映など様々なイベントが開催されます。トランスジェンダーについてインターネット上で出回っている誤った情報を払拭し、当事者が直面しているリアリティを知り、寄り添い、支援へとつなげていただきたいとの思いで、特集をお届けします。一人でも多くの方がアライの輪に参加してくださることを願います。
トランスジェンダー追悼の日/トランスジェンダー認知週間とは
昨年の特集:11月20日は国際トランスジェンダー追悼の日でもお伝えしたように、1998年11月に黒人のトランス女性であるリタ・へスターが惨殺されましたが、あまりにも人々が無関心であったことに対し、トランス女性活動家Gwendolyn Ann Smithが、ヘイトクライムの犠牲となったトランスジェンダーを追悼する最初の国際的なイベントを開催し、トランスジェンダー追悼の日へとつながりました。
ヘイトクライムによって亡くなったトランスジェンダーを追悼するだけでなく、11月13日~11月19日をトランスジェンダー認知週間(Transgender Awareness Week)と称し、トランスジェンダーの抱える困難や課題についての認知を広げるための啓発週間とするようになりました。
(なお、トランスジェンダーの追悼だけでなく、その存在を祝福する日もあってよいのではないかということで、2009年から3月31日をInternational Transgender Day of Visibilityとするようになりました)
11/12 東京
東京トランスマーチ
昨年、日本初のトランスマーチ「Tokyo Trans March 2021」が開催され、約400名の当事者+アライの方々が新宿を行進しました(レポートはこちら)
今年も11月20日に開催される予定だったのですが、会場の都合により11月12日(土)へと変更されました(が、アフターパーティは20日に開催されるそうです)。ただ歩くだけでなく、今年はブース出展やステージでのリレースピーチなどもあります。パレード自体も、フロートが4つになり、よりパワーアップされる予定です(ただし、参加登録者が750名を下回ると、フロートが減らされてしまうそうです。ぜひこちらから参加登録をお願いいたします)
東京トランスマーチ2022
日時:11月12日(土)10:00〜17:00、パレード出発14:00
会場:東京都新宿区 新宿中央公園(水の広場)
主催:Transgender Japan
後援:新宿区
11/20 兵庫県明石市
TRANS MARCH AKASHI 2022
2020年に明石プライドパレードを開催した「ソラニジ・アカシ」が11月20日(日)、トランスマーチを開催します。
「世界中で、そして日本でも、トランスジェンダーであることを理由に個人の尊厳が剥奪されている現実があります。SNSでは、実際のトランスジェンダーとはかけ離れた妄想が拡げられています。多くの人は、トランスジェンダーに出会ったことも、出会ったことを認識することもないと思います。なぜなら、トランスジェンダーは人口比1%にも満たないからです。会ったこともないトランスジェンダーに対して、その人権を脅かすような偏見や差別が蔓延っています。今こそ、トランスジェンダーとともにある、そして人権課題であることを認識する、黙って差別を見逃さない、こういった皆さんのアライとしての行動が大切です」(公式blogより)
関西方面のみなさん、ぜひご参加ください。
TRANS MARCH AKASHI 2022
日時:2022年11月20日(日)13:00集合、13:30出発
集合場所:明石公園 東芝生広場
雨天決行、荒天中止(当日Twitterでお知らせします)
11/3 福井
福井LGBTQ映画祭2022
LGBTQをテーマにした作品を通して多様な性への理解を深め、誰もが自分らしく暮らせる福井県にしたいという思いから開催される福井LGBTQ映画祭。今年上映されるのは午前の部が『彼らが本気で編むときは、』、午後の部が『僕が性別「ゼロ」に戻るとき』という、いずれもトランスジェンダー作品です。それぞれ、かずえちゃんの司会で当事者によるトークイベントも行なわれます。午前の部には越前市でパートナーシップ宣誓を行なった英明さん・裕紀さんカップルが、午後の部には男性にトランスした麻斗さんと朋子さんが登場します。
福井LGBTQ映画祭2022
日時:2022年11月3日(祝)10:00-13:00、14:50-17:00
会場:テアトルサンク スクリーン1(福井市中央1丁目8-17)
料金:各部 ¥1,000
チケットはこちらから
11/11〜14 オンライン
トランスジェンダー映画祭
「映画の秋に、トランスジェンダーが主役の映画をお届け! 昨今LGBTQについて語られる機会は増えたけど、トランスジェンダーの経験について、みんなどれくらい知ってるんだろう。いまだにステレオタイプを押し付ける人もいるし、差別や偏見もある。当事者にとっても、のびのびと自分たちの体験を語ったり、アイデンティティを模索できたりする場面はまだまだ少ない。だから、もっとたくさんのトランスジェンダーの人たちの姿をみたい! もっとたくさんのトランスジェンダーの人たちの話しているところを聞きたい! さまざまな年齢、地域、人種、バックグラウンドのトランスのストーリーがあなたを待っています。それぞれ個性ある作品を楽しもう!」(公式ページより)ということで、これまでも何度か企画されてきたトランスジェンダー映画祭の2022秋バージョンが開催。vimeoを使ったオンライン上映で、個性ある4作品+短編1作品、4枠でお届けします。すべての映画に日本語字幕がつきます。上映作品は「ゲームフェイス」、短編アニメ「カパエマフの魔法石」&映画「アロハの心をうたい継ぐ者」、「Major(メジャーさん)!」、「最も危険な年」です。詳しくはこちらをご覧ください。(画像は「Major(メジャーさん)!」より)
トランスジェンダー映画祭2022秋
日程:11月11日(金)14時〜11月14日(月)16時
オンライン
チケットはこちら
主催:Team Respect and Solidarity(TRanS)
11/20 仙台
トランスジェンダー映画祭@せんだい
仙台のプライドパレードの運営にも携わっている団体「にじいろcanvas」が、11月20日のトランスジェンダー追悼デーに3本のトランスジェンダー作品を上映する映画祭を開催します。上映作品は『ピュ~ぴる』『I am Here』『片袖の魚』です。会場ではLGBTQ関連の資料の展示や販売も行なわれるそうです。東北のみなさん、ぜひ。(画像は『ピュ~ぴる』より)
トランスジェンダー映画祭@せんだい
日時:11月20日(日)10:30-12:00、13:00分-14:00、15:50-16:30
会場:仙台市男女共同参画推進センター エル・パーク仙台 6階 ギャラリーホール
定員:80名(要申込、当日参加も可)
参加費:各回500円(3回通し1,000円)
11/26 三重県津市
「LGBTQ作品に当事者が関わる意味」 『片袖の魚』上映&トークショー
等身大のトランス女性の「Life」や「Love」を鮮やかに、魅力的に描いた中編映画『片袖の魚』は、日本で初めて、公募で選ばれたトランス女性がトランス女性の役を演じた作品です。国内外の映画祭で高い評価を得ている東海林毅(しょうじつよし)監督が企画し、トランス女性当事者という条件でオーディションを実施し、モデルとして活躍するイシヅカユウさんが主役に選ばれました。もう一人、広畑りか(現:椎名理火)さんも当事者の役として出演しています。ヒューストン国際LGBTQ映画祭最優秀中編賞、「KASHISH Mumbai Queer Film Festival」国際コンペ部門最優秀主演俳優賞を受賞しています。 この中編映画の上映を通じて、トランスジェンダーのリアリティに触れていただくとともに、なぜこの作品の主人公をトランス女性当事者が演じる必要があったのか、LGBTQを描く作品に当事者が関わる意味について、東海林監督、主演のイシヅカユウさん、LGBTQライターとして100本以上のLGBTQ映画のレビューを書いてきたOUT JAPANの後藤純一がトークするという企画です。
併せて、バイセクシュアルであることをカミングアウトしている東海林監督、トランスジェンダーのイシヅカユウさん、ゲイ(元ドラァグクイーン)である後藤純一という、LGBTQの中のG、B、Tのアイデンティティを持つ3人が、性の多様性の過去・現在・未来についてトークします。3人とも地方出身者ということもあり、地方でのLGBTQの生きづらさについてもお話します。
(なお、11/25開催のLGBT-Allyサミットでも『片袖の魚』上映と東海林監督のお話があります)
三重県主催「令和4年度 性の多様性について知り、考えるイベント」
日時:2022年11月26日(土)14:00-15:30(13:30開場)
会場:ホテルグリーンパーク津 宴会場「安濃」およびオンライン
無料
定員:50名(会場)、100名(オンライン)※定員になり次第、締め切らせていただきます。
11/24、11/27 大阪、京都
『片袖の魚』上映&トークショー(BE YOUR SELF〜映画上映会〜)
各地のプライドイベントが協力し、LGBTQについての短編映画の上映(2本)+ゲストによるトークショーというイベントが開催されます。上映作品は、『片袖の魚』や、今年のレインボーマリッジフィルムフェスティバルのコンペで上映された作品などです。
11月24日は大阪シネマート心斎橋で、11月27日は京都みなみ会館で『片袖の魚』が上映され、それぞれ井上ひとみさんと心韻-LOY-(ろい)さんがトークします。
詳細はこちらをご覧ください。
11/1、11/15 東京
「プライドハウス東京レガシー」トランスデー
毎月第1&第3火曜日、トランスジェンダーの方とお話したり理解を深められる場がプライドハウス東京レガシーで設けられています。多様なトランスジェンダーの人たちの「出会う、知る、つながる」場として実施されていますが、対象は性的マイノリティの方だけでなく、多様な性について「知りたい・学びたい」と思っているすべての方に開かれています。アライの方も、ぜひ気軽にお越しください。
トランスデー
日程:毎月第1&第3火曜日
会場:プライドハウス東京レガシー
- INDEX
- 特集:11月20日は国際トランスジェンダー追悼の日
- レポート:金沢プライドウィーク2021
- 特集:11月に観たいLGBTQ映画・ドラマ
- 特集:10月はLGBTQ映画が豊作です
- 【インタビュー】ゲイカップルと地下鉄にいた赤ちゃんが家族になるまでの本当にあった奇跡の物語『ぼくらのサブウェイ·ベイビー』の翻訳出版を目指す北丸雄二さん
- 特集:大阪観光局が発足させた新プロジェクト「OPEN ARMS PROJECT」
- 【PRIDE月間企画】トランス女性を支援したいというアライとしての心意気――映画『片袖の魚』東海林毅監督インタビュー
- レポート:足立レインボー映画祭
- ゲイの劇団フライングステージが子ども向けのお芝居を上演
- 雨上がりの渋谷に虹が出ました:「0606LGBT新法制定を求めるハチ公前連帯集会」レポート