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雨上がりの渋谷に虹が出ました:「0606LGBT新法制定を求めるハチ公前連帯集会」レポート
2021年6月6日(日)16時〜渋谷駅前のハチ公前広場で開催された「0606LGBT新法制定を求めるハチ公前連帯集会」のレポートをお届けします。
雨上がりの(虹も出たそうです!)夕方の渋谷駅前で「0606LGBT新法制定を求めるハチ公前連帯集会」が開催されました。先週の日曜日は、永田町の自民党本部前でLGBT差別に抗議する24時間シットインが行なわれ、大勢の方が思いをリレートークする熱いイベントとなりましたが、この日曜日は、渋谷駅前でDJさんがクラブミュージックで盛り上げ、ドラァグクイーンもパフォーマンスする、楽しくてカッコよくて熱い思いがみなぎる時間を大勢の人たちと共有できました。控えめに言って、最高でした。レポートをお届けします。(後藤純一)
17時過ぎに渋谷駅に着くと、駅の構内までクラブミュージックが聞こえてきて、まるでパレードの日に原宿駅みたいな高揚感を覚えました。
ハチ公の横に大きなレインボーフラッグがかけられたDJブースが設置され、「今国会でLGBT新法の制定を求めます」の大きなバナーが掲示され、ざっと100人超の人たちが集まって、思い思いに音を楽しんだり、「もういる人を差別するな」「LGBT差別にNO」「Trans rigths are human rights」といったプラカードを掲げたりしていました。通りかかった人たちもついでに踊ったり(外国人の方もたくさん。小学生くらいの男の子がドラァグクイーンと一緒にめっちゃ踊ったりしてて、かわいかったです)、「ああ、LGBTの〜」と話しながら見てたりしてました。
DJブースの前にはミニステージが設けられ、ドラァグクイーンさんがパフォーマンスしたりもして、めっちゃ盛り上がってました。ときどき飛行機が飛んでいく空を見上げながら、自由に踊りながら、「屋外で音楽を楽しむなんて何年ぶりだろう…」と感慨に耽り(今までの数々の楽しかったイベントを思い出し)、ふつうにクラブイベントとして楽しんでしまいました。
いろんな友達にひさしぶりに会えたのもよかったです。
たまにマスクを着けてなかったりゆるんでる人がいると、松中権さんがマスクを渡していました(レインボーカラーの「EQUALITY」と書かれたマスク。素敵です)
イベントの最初に松岡宗嗣さんのスピーチがあったそうで、それは聞けなかったのですが、18時半頃、もう一度スピーチの時間がありました(ちゃんと手話通訳がついてて、素晴らしかったです)
松中権さんが、このイベントの趣旨を聴衆にわかりやすく説明したあと、3名の方が登壇しました。
フォトグラファー/エディターのKotetsu Nakazatoさんは、「Hi, queers!」と手を振りながら登場。「たぶん通りかかった人たちは『あの人たちなんで踊ってんの?』って思ってると思うんですね。僕たちは、この社会で無いものとされてる、私たちの存在を証明するために踊ってるんです(拍手)。私たちは、あらゆる差別にNOを言うために踊ってるんです(拍手)」「私たちは自分たちを守るために踊ってるんです。今はまだ、僕たちの存在を、僕たちの命を守ってくれる制度や法律はありません。それまで、私たちは連帯し、闘い続け、お互いに守り合って、そして、みんなが平等な社会を作り上げていきます」「私たちはそれを求めて踊っています」(めちゃくちゃカッコよかったです。シビれました)
イシヅカユウさんは緊張ぎみに、楚々とした佇まいで「人前で話すのはすごく苦手で、ここに来るかどうか迷いました」と語りました。「国会での審議があった時の動画や発言の内容を見て、私は本当に傷ついて、何もできなくなってしまったんです」「絶対にLGBTQに対しての差別はNOだって言えない、そんな国に私はしたくないです」「だから私はここに、勇気をもって来ました」(その勇気に拍手を贈りたいと思う、胸に染みるスピーチでした)
そして、ろう者としてLGBTQの活動をしてきた野村恒平さんは、手話で「今日はありがとうございます」と語りはじめました。「皆さんひとりひとりの声が大事です」。そして、「今日は、山口県の母からメッセージを預かってきたので紹介します」と言って、このように書かれたボードを掲げました。「今まで息子が長い時を経過する中で色々な場面を見聞きし、苦しんだ姿を見る度に息子の苦しみは私達親の苦しみでもありました。この法案を許可して 新しい未来の子供たちに」(泣きそうになりました)
その後もDJタイムは続けられ、夜のとばりが降りる頃まで盛り上がったようです(最後までいられなくて残念でした)
外でこんなキモチいい音で踊れるのってスゴいことだなぁと思い、音響機材を用意してくださった皆さん、DJさん、スタッフさんに心から感謝!という気持ちでした。そして、東京レインボープライドが2年連続でオンライン開催となり、大勢で集まる機会がなくて寂しい思いをしていたなか、こうして本来の意味での「PRIDE」を表現するイベントがリアル開催されたこと、本当に感慨深いです。参加してよかったです。
すでに海外にもニュース配信されているようです。
IOCや、弁護士さんや、経済界や、本当にいろんなところから、LGBT差別を解消し、命を守るための法律を求める声がたくさん上がっています。
今の国会は16日まであります。関係者の方によると、2日あれば法律を通せるそうです。あきらめずに声を上げていけば、きっと「今国会への提出の見送り」が見送られるはず。最新の情勢は、こちらやこちらのアカウントでチェックしてみてください。
- INDEX
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- レポート:東京トランスマーチ2024
- レポート:みやぎにじいろパレード2024
- レポート:「work with Pride 2024」カンファレンス
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- レポート:レインボーフェスタ!2024(2)
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